古くても良いものがあるアブシンベル神殿シーナリー

Flightsimulator

エジプトには歴史的に有名な場所が多いのでX-Plane11でもかなりの数のランドマークシーナリーが公開されています。今回注目したのは,ナイル河畔にあるアブシンベル神殿です。移設工事で一躍有名になったこの神殿を含むシーナリーが3種類あったのでそれぞれの特徴をご紹介します。


砂漠の空港を実感できるアブシンベル空港シーナリー

アブシンベル神殿

エジプトには歴史的に有名な場所がたくさんあります。

アブシンベル神殿はナイル川の谷にありましたが,下流にアスワン・ハイ・ダムが建設され水没の危機にさらされました。

ユネスコがダムの貯水によって水没する前に移設しようと救済活動を行い,1964年から1968年の間に200m離れた丘の上に移設されました。

その場所は,現在ダム湖のほとりになっています。

“Die 2 Tempel von Abu Simbel” by René. Photo from flickr

302 Found

3種類あるアブシンル神殿を含むX-Planeのシーナリー

インストールが簡単な順にご紹介します。

Wonders of The World part 2 – Giza 1.0.1

エジプトのランドマークを多数導入できるシーナリーで,私の過去の記事でご紹介しました。

X-Plane.orgより引用

https://pbook.jp/post-13559/

このシーナリーに含まれているアブシンベル神殿は,大神殿の形状が実際よりも低くなっていて入口が潰れて見えません。

Abu Simbel / HEBL / ABS 1.0

MSFSから変換されて作られたシーナリーです。

X-Plane.orgより引用

空港ターミナルは,近代的な施設が再現されナイル川の船舶は多数見えますが空港敷地内はあっさりとした表現となっており,肝心のアブシンベル神殿はレゴ細工のような形です。

近代的なターミナルビル

ナイル川に浮かぶ観光船

レゴ細工のようなアブシンベル神殿

Nile Valley with Luxor-Assuan-Abu Simbl

2009年に公開されたシーナリーです。

“AVSIM.su”から引用

後ほど画像をご紹介しますが,空港ターミナルはほとんどありませんが,空港敷地内の構造物やテクスチャーによって砂漠の空港をよく再現しています。

そしてアブシンベル神殿は,大神殿と小神殿の形状を両方ともよく再現しています。

X-Plane11にアブシンベル神殿を導入する

今回は”Nile Valley with Luxor-Assuan-Abu Simbl“を利用することにします。

シーナリーのダウンロードとインストール

ダウンロード

ダウンロードは,ロシアの”AVSIM.su“からダウンロードします。

ダウンロードリンクは,少しわかりにくいのでここを利用してください

下の画面が表示されたら,”1.Download from HTTPS EU Direct”のリンクをクリックしてください。

このシーナリーを表示するために必要なライブラリーはOpenSeceneryXです。

インストール

ダウンロードした”25282-Nile-Valley-with-Luxor-Assuan-Abu-Simbl.zip“を適当な場所で展開します。

できあがった”25282-Nile-Valley-with-Luxor-Assuan-Abu-Simbl“フォルダーを開きます。

中にある”Nile Valley with Luxor-Assuan-Abu Simbl“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。

空港内の道路と競合するアブシンベル神殿オブジェクトを消すシーナリー

そのままシーナリーを表示すると空港の敷地内に多くの道路が表示されます。

ただ,X-Plane11.41r1で表示したとき神殿と地面の間に少し空間が表示され,空港の位置もずれて表示されています。

X-Plane11.50bで表示すると空間もなくずれも発生しません。

かなり前に公開されたシーナリーですが,正確に作られていると感じました。

この現象は,他のシーナリーでも発生する事を確認しています。

また,”Wonders of The World part 2 – Giza 1.0.1“をインストールしていると,アブシンベル神殿が2重に表示されてしまいます。

X-Plane11.41で表示した,2重に表示された神殿と神殿の下の空間

これを防ぐための”隠すシーナリー“を作りましたので,ここからダウンロードしてください。

ダウンロードした”Abu Simbel Mask.zip“を適当な場所で展開し,フォルダー内にある”Abu Simbel Mask“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。

Scenery packs.iniファイルの定義の編集

XーPlane11をスタートさせ,メインメニューが表示されたらすぐに終了します。

X-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にあるScenery packs.iniファイルをメモ帳で開きます。

先頭にある”Nile Valley with Luxor-Assuan-Abu Simbl”の下に”Abu Simbel Mask”フォルダーの定義が来るように編集します。

X-Plane11での表示

アブシンベル空港は,砂漠の中にある空港でGooglemapやWikipediaにある写真で見るとあっさりとしたターミナルビルです。

“Abu Simbel Airport, Egypt” by Rémih. Photo from Wikipedia

シーナリーには,Googlemapで見ることのできる空港敷地内のかまぼこ形格納庫(?)が再現されています。

11.50b9で表示したアブシンベル空港

離陸して南に機首を向けるとすぐにアブシンベル神殿の小山が見えます。

ナイル川をせき止めて作られた湖上空から神殿の正面にまわれば神殿入り口を見ることができます。

大神殿の表示はテクスチャーを貼り付けたものであっさりしていますが,小神殿の像はよく再現されています。

神殿のオブジェクトと湖周囲は,オリジナルオブジェクトで地形を良く再現しています。

11.50b9で表示したアブシンベル神殿

まとめ

今回紹介したシーナリーは,古いモノでも良いものは良いと言えることを再認識したシーナリーです。

空港ターミナルやナイル川の船舶などは,MSFSから変換したものを使いたくなります。

公開はできませんがコラージュで作る事は可能なので,WEDを使って自分だけのアブシンベルシーナリーを作ってみてはいかがでしょう。

Enjoy, Flight!


この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41r1と11.50b9を使って表示しています。

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