X-Plane10では何もしなくても北の国でオーロラを見ることができました。X-Plane11ではデフォルトではオーロラを見ることができません。X-Plane11でも場所と時間を選びオプションを設定することでオーロラを見ることができます。その方法を説明します。
X-Plane11でオーロラが見られる飛行場を楽しむ方法
北の国の夜空を飾るオーロラは,妖しい魅力があります。
X-Plane10では何もしなくても北の国でオーロラを見ることができるというのが一般的でした。
X-Plane11ではデフォルトではオーロラを見ることができません。
けれどもX-Plane11でもオプションを設定することでオーロラを見ることができます。
あとは,場所と時間を選び眺めるだけなのです。
オーロラ観光で有名なスボルベル
オーロラ観光の場所として有名なノルウェーのスボルベルという街があります。
スボルベルの位置 Googlemapから引用
この町の写真はGoogleにたくさんあります。
また,観光については次のようなページがあります。

スボルベルは,夏は白夜か薄暮で冬はほとんど太陽が昇らない街ですが,短い夏の期間のフィヨルド観光と冬の夜空の不思議なオーロラで観光客が多数訪れる街です。
この町にあるスボルベル空港(ENSH)には,ボーデとオスロから定期路線が乗り入れています。
“Svolvaer Airport, Norway” by Lalo Anguiano The_Prohibited. Photo from flickr
オーロラを楽しめるスボルベル空港シーナリー
ダウンロードとインストール
ダウンロード
X-Plane10用に公開されている”ENSH Svolvaer Airport 1.1“というシーナリーがあり,X-Plane.orgからダウンロードできます。
X-Plane.orgより引用

ライブラリー
このシーナリーを表示するために必要なライブラリーは次のとおりですので,あらかじめ導入しておいてください。
OpensceneryX
R_2 library
ruScenery
FFlibrary
The Handy objects library
RE_Library
3D people library
MisterX Library
THE-FRUIT-STAND Aircraft Library
BS2001 Object Library
Flags of the World
高精細地形メッシュ
ノルウェーには,高精細地形データがあります。
フィヨルド観光VFRをするには役立つシーナリーですので,この機会に導入しておいても良いでしょう。
UHDメッシュデータの導入方法は日本のデータと同様ですので,私の過去の記事を参考にしてください。
インストール
ダウンロードした”ENSH tdg.zip“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内に展開すれば導入作業は終了です。
X-Plane11の設定
オーロラを表示するには,X-Plane11の設定ファイルを編集する必要があります。
編集するファイルは,X-plane11>Output>preferancesフォルダー内にある”xplane.prf“というファイルです。
まずこのファイルを同じフォルダー内にコピーし,バックアップとして”xplane.prf.org“と名前を変えておきます。
つぎに”xplane.prf“ファイルをメモ帳がエディターで開き,”renopt_aurora 0“を検索します。
通常は996行目くらいにあるので,これを”renopt_aurora 1“に書き換えます。
上書き保存すれば設定ファイルの書き換えは終了です。
X-Plane11での表示
このシーナリーを使う時にはX-Plane11の設定メニューで,滑走路を等高線に従わない設定にしておきます。
そうしないと滑走路が左に傾いてしまい,滑走路末端に段差が生じてしまいます。

傾いた滑走路 高精細地形データを導入した画面

段差のついた滑走路 高精細地形データを導入した画面
スボルベル空港(ENSH)を選び,時期を夏にして正午ごろに設定しておきます。
まずは,夏の空港を眺めてみましょう。

滑走路上では高精細地形データでも49FPSです
次の画像は,高精細地形メッシュとw2xpデータを導入した画面です。
周囲の山の地形とスボルベルの街を眺めることができます。

等高線に従わない設定にすると真っ平らになって少し味気なくなりますがしかたがありません。

夏の街の風景です
ターミナルや空港内施設が作り込まれ,飛行機を待つ乗客がいる,好感を持てるシーナリーです。
オーロラを見よう
さて,今回の最重要目的であるオーロラを見ましょう。
時期は2月に,時刻を21時ごろに設定します。
天候は必ず快晴にし,視程を最大にしておきましょう。
滑走路にいて,北方面を表示するとオーロラが現れています。
結構長い時間出ているようで,太陽が出るまでは表示されているようです。
冬期昼間のスボルベル
SAM Seasonsを使って冬景色を表示しました。
正午頃でも夕方のような風景です。
街も雪で真っ白です。
まとめ
オーロラを必ず見ることができるというのは,考えて見ると凄く楽しいことですね。
そしてこれは珍しいなと考えていたら,星座もきちんと表示されていることが判りました。
オーロラを探している時に南の空を見ると真っ暗な夜空に,オリオン座やスバル星団を見つけたときには感心してしまいました。
もし時刻とともに星の位置が変化するのであれば,昔の夜間飛行を再現できるのではないでしょうか。
星のことはLaminar Researchはあまり宣伝していませんが,どうなのか少し調べてみようかなと考えました。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41を使って表示しています。
コメント