バリ島は,南国のリゾート地だということで日本からの新婚旅行先として知名度が高い場所でした。地震による津波の被害が大きかったので,しばらく人気がなくなっていましたが,歴史ある町並みと世界遺産バトゥール湖など観光旅行先として再び注目され始めている場所です。ここにある読みにくい名前の国際空港シーナリーをご紹介します。
バリ島にあるングラ・ライ国際空港
バリ島は首都ジャカルタのあるジャワ島の東にあり,地図で見るとオーストラリアにかなり近い場所です。
地震から復興し,再び注目されるようになったバリ島の観光エリアが集まっているのは,島の南部です。
ここに通称バリ国際空港(Bali Internatipnal Airport)とかデンパサール国際空港(Denpasar International Airport)と呼ばれる空港があります。
実はこの空港の正式名称はングラ・ライ国際空港という日本人にとっては読みにくい名前です。
空港の北側には世界遺産であるバトゥール湖のある姿の良いバトゥール山を望めます。
インドネシアにはたくさんの空港や飛行場があるので,航空機のローカル線が発達しています。
このローカル線の寄港地の一つとしてこのバリ国際空港(WADD)のシーナリーを導入します。
ングラ・ライ国際空港(WADD)シーナリー
シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
シーナリーは,”XPlaneBaz“のページからダウンロードします。
リンクタイトルは”WADD_Bali.zip“です。
また表示に必要なライブラリーはOpenSeceneryXですのであらかじめ導入しておいてください。
このシーナリーは,MSFSからX-Plane用に変換され,2020年4月13日に公開されたシーナリーです。
インストール
ダウンロードした”WADD_Bali.zip“を適当な場所で展開します。
できあがった”WADD_Bali“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーすれば導入作業は終了です。
X-Plane11での表示
滑走路では47FSPで比較的軽いシーナリーです。
空港ターミナル
空港ターミナルは国際線と国内線の2つあります。
配置図を調べてみたのですが,どちらが国内線なのかよくわかりませんでした。
空港内と周辺の景観
ここで空港内と周辺の景観をながめてみるといろいろ課題があることがわかりました。
私は,VFRを楽しむために建物を表示するw2xpデータを導入しています。
そのため,いろんな場所にオブジェクトが表示されます。
この空港のそばの海に,工事用車両が多数表示されました。
そして滑走路延長上にある突堤にはヨットが多数係留されていました。
実際の空港風景をGoogleマップで確認すると,現在空港を埋め立てる工事が行われていました。
またヨットが係留されていたのは桟橋ではない施設でした。
また,これが重大な課題ですが,空港内を道路が横切っています。
これはMSFSから変換されたシーナリーでたまに見られる風景です。
X-Plane11のデフォルトシーナリーを確認すると埋立は行われておらず,道路も表示されませんでした。
景観の修復
そこで,課題を解消するために空港の埋め立て地を表示し,道路とヨットを隠すシーナリーを作成しました。
このシーナリーに”WADD_Landfill“(埋め立て地)という名前を付け,ここからダウンロードできるようにしました。
“WADD_Landfill”シーナリーの使い方
ダウンロードした”WADD_Landfill.zip“を適当な場所で展開します。
できあがった”WADD_Landfill“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
X-Plane11をスタートし,メインメニューが表示されたらすぐに終了します。
X-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内のScenery packs.iniファイルをメモ帳で開き,次の画面のように”WADD_Landfill“フォルダーの定義を”WADD_Bali“フォルダー定義の下位におきます。
これで修復作業は終了です。
修復した空港景観
修復後の風景をご覧下さい。
まとめ
インドネシアには首都ジャカルタに”スカルノ・ハッタ国際空港(WIII)“があります。
この空港のデフォルトシーナリーは,Laminar ResearchがX-Plane11の宣伝に使うくらいの出来の良いシーナリーです。
ングラ・ライ国際空港との間にはローカル定期路線がありますので,ぜひ2つの空港を結ぶ路線を飛んでみてください。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41を使って表示しています。
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