フライトシミュレータファンにとって,B747はFS98の時代から特に関心のある旅客機です。かつては日本航空のフラグシップとして活躍したB747-400も,今では見られなくなってしまいました。シミュレーターの世界では飛ぶことができますが,X-Plane11ではこれまで機体と塗装データがありませんでした。ごく最近になって機体と日本航空の旧塗装とサンアーク塗装データが続けて公開されたのでご紹介します。
X-Plane11でも飛ばせる日本航空のB747-400
いなくなったJALのフラグシップ
フライトシミュレータファンにとってB747は,FS98の時代から特に関心のある旅客機です。
かつては日本航空のフラグシップとして活躍したB747-400も今では見られなくなってしまいました。
香港カーブを降りていくJALのB747-400は素敵です。
“JAL 747 JA8911 at Kai Tak” by Karel1999 Over Two Million. Photo from flickr
シミュレーターの世界ではFS2004やFSXで飛ぶことができますが,X-Plane11ではこれまで機体と塗装データがなく美しいシーナリーの世界で飛ばすことができませんでした。
ごく最近になって機体と日本航空の旧塗装とサンアーク塗装データが続けて公開されました。
X-Plane11のリアルなグラフィックスでかつての美しいスカイクイーンが復活しました。
X-Plane11の日本航空B747-400
X-Plane11用のデータは,GEエンジンの基本機体データ,日本航空の塗装データ2種類の3つのデータを使います。
データのダウンロードとインストール
ダウンロード
いずれのデータもX-Plane.orgからダウンロードします。
基本機体
データのタイトルは”Boeing 747-400 GE CF6-80C2B1F 2.1“です。
X-Plane.orgより引用
ダウンロードリンクからGoogleDriveにつながるのでそこから2.2GBのファイルをダウンロードします。
このデータは,サウンドや飛行特性をすべて作り替えておられるとのことで,かなり大きいファイルになっています。

ダウンロードしたファイル名は,”B747-400 GE.zip“です。
塗装データ
旧鶴丸データ
データのタイトルは,”Japan Airlines (Old) 747-400 1.0.0“です。
X-Plane.orgより引用

ダウンロードしたファイル名は,”Japan Airlines (Old) 747-400.zip“です。
サンアーク塗装データ
データのタイトルは,”Japan Airlines 747-400 1.0.0“です。
X-Plane.orgより引用

ダウンロードしたファイル名は,”Japan Airlines 747-400.zip“です。
インストール
インストール手順は次のとおりです。
- 基本機体データファイルである”B747-400 GE.zip“を適当な場所で展開します。
出来上がったフォルダーは”B747-400 GE“です。 - “Japan Airlines (Old) 747-400.zip“を”B747-400 GE“フォルダー内の”liveries“フォルダー内に展開します。
- “Japan Airlines 747-400.zip“を”B747-400 GE“フォルダー内の”liveries“フォルダー内に展開します。
- “B747-400 GE“フォルダーをX-Plane11の”Aircraft“フォルダー内にコピーします。
- X-Plane11をスタートし,機体から”B747-4000 GE“を選びます。
- カスタマイズから”JAL“か”JAL Old“を選びます。
まだアイコンが作成されていませんので”?“が表示されます。 - 出発する飛行場を選びます。
ここでは成田(RJAA)の34Lを指定しフライトを開始します。 - 開始したらメニューの飛行機マークをクリックし,機体の選択から再度”B747-400 GE“を選びます。
- ウインドウ内に”アイコンの作成“ボタンが表示されるのでこれをクリックします。
- “アイコンの作成開始“ウインドウが開くので,次へをクリックします。
- これで日本航空の機体アイコンが作成できます。
アイコンは”liveries“フォルダー内の”JAL”と”JAL Old”フォルダー内にあります。
これでインストール作業は終了です。
X-Plane11での動作
フレームレート
“B747-4000 GE”をいろいろなプラグインを導入している11.41r1で動かすとデフォルトの成田34Lで17FPSまで低下してしまいました。
同じ場所でデフォルトのB737-800では35FPSだったので何かFPSを下げる要因があるのかもしれません。
なおデフォルトのままの11.41r1なら35FPSですし,11.50b4-Vulcanでは45FPSになります。

何もインストールしていない11.41のRJAAでは35FPSです
またコックピット内のオーバーヘッドパネルのスイッチは,Boeingの仕様と異なりONが尾部方向になっています。
デフォルトのB747-400も同様ですが,デフォルトのB737-800が正しいスイッチ動作になっているのに残念なことです。
X-Plane11での表示
2つの塗装機を次の画面でご覧下さい。

旧鶴丸塗装機です

サンアーク塗装機です
飛行状態は11.50b4で撮影したもので,このときのFPSは50でした。
まとめ
フリーウェアのB747-400で日航の機体を飛ばすことができるようになったことは大変嬉しいことです。
JALのB747-400が飛ばせるようになったので,ぜひ超難関の香港カーブに挑戦してください。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41r1と11.50bで表示確認をしました。
コメント
尾部ストロボは小さいですが点灯しています。ナビライトはコックピットスイッチでは点灯しないようですが、X-planeのキー割り当てから点灯するかどうかは試していませんので、動作するかもしれないです。
サンライズじゃなくサンアークですか、今まで間違えて覚えていたんですね。
恥ずかしいので、過去の記事を調べて画像を含めて修正しました(^^;
教えていただきありがとうございましたm(_ _)m
こんにちは。昨日、私もダウンロードして香港カーブにトライしてみました。
飛行特性は変な癖もなくスムーズな印象ですが、外部照明SWパネルのON表示位置が逆なのは興ざめですね。
他に気になったのはストロボ・ライトとナブ・ライトが不点灯、FMCがデフォルトのまま、PFD速度テープの黄色マーク、着陸寸前にフラップ・ダウンした際のトリムアップの姿勢変化が大きいことです。ライト関係の不具合は是非改善して欲しいと思います。
フリーウェアなのであまり文句は言えないのですが、アップデート履歴を見ると頻繁に更新されていますので、期待できるのではないでしょうか。
私的な香港カーブ攻略法は、最終着陸速度から+10ノット/時程度を維持しつつ進入高度を800~1000ft程度にして、フルフラップでRWY13がウィンドウシールド右斜め前(グラウンドの手前付近)に見えたら浅めにバンクしてアプローチをすると上手くいきますよ。
追伸:「サンライズ塗装」ではなく「サンアーク(太陽の弧:Ark of the Sun)塗装」が正当です。