表示されているジャマな森やオブジェクトを隠す方法(その2)

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X-Plane11にいろんなVFRオブジェクトを追加するアドオンを追加していくとき,中にはジャマだなと思う森やヨットなどのオブジェクトが表示されてしまうことがあり,それを隠すシーナリーを作って使う方法を先に説明しました。その時に隠しきれない木々や建物があることを発見し,なんとかそれらの大半の木々と建物を消す方法がわかったので説明します。
併せて隠すシーナリーを作る手順ページの紹介をいたします。


表示されているジャマな森やオブジェクトを隠すシーナリーを作って使う方法(その2)

消せなかった木々や建物の大半を隠す

X-Plane11にいろんなVFRオブジェクトを追加するアドオンを追加していくとき,中にはジャマだなと思う森やヨットなどのオブジェクトが表示されてしまうことがあります。

過去の記事でそれらを隠すシーナリーを作って使う方法を先に説明しました。

その時に隠しきれない木々や建物があることを発見し,なんとかそれらの大半の木々と建物を消す方法がわかりました。

なお,この記事の最後に手順の説明ページの紹介をしています。

オブジェクト(Objects)」と「森(Forest)」に属性指定した除外区域では隠しきれない木々や建物があることに触れました。

そのわけを調べてみた結果,今時点でわかったのはつぎのとおりです。

  1. 隠しきれないシーナリーの木々や建物は,シーナリーに置かれたオブジェクト(Object)森(Forest)ではないこと。
  2. その木々や建物は,X-Plane11のデフォルトシーナリーと自動作成されるシーナリー(Autogen Scenery)らしいこと。
  3. 自動作成される木々や建物は「外観(Facades[ファサード])」や「道路(Roads)」という属性を持つオブジェクトであること。
  4. それらのオブジェクトを消すと建物や道路が消えてしまうこと。

都市部の建物は,w2xpデータがあるので,ファサードを消しても問題は少ないのですが,道路については消すと困ることが多いので簡単には手を出せないということがわかりました。

ちょっと高度な隠すシーナリー

高度な隠すシーナリーの作り方と使い方

基本的には,「外観(Facades[ファサード])」や「道路(Roads)」という属性を持つオブジェクトを隠す方法は,木や一般的なオブジェクトを隠す方法と変わりはありません。

その属性の除外区域を作って,Custom Sceneryフォルダー内に入れるだけです。

ただしScenery packs.iniファイルの順番に気をつける必要があります

不用意に上位に置くと,かなりの建物が消えてしまうという副作用があります。

そのため,広い範囲でファサードを隠すシーナリーは,prefabシーナリーやw2xpデータそしてVFRデータの下位に置く必要があります

安心なのは,Global airport定義のすぐ上です。

空港ごとの狭い範囲でファサードを隠すシーナリーを作るのであれば,空港シーナリーのすぐ下で大丈夫です。

高度な隠すシーナリーの作り方と使い方の実例

先の記事で,隠しきれなかった広島市江波地区にある,三菱重工広島工場の木々と重複した建物群を隠してみました。

広い範囲に設定したところ,建物や木々がすっかり消えて殺風景になってしまいました。

隠す範囲を試行錯誤しながら調整していきますが,下地となるmapを写真にすれば木が生えているところと建物の位置がわかります。

区域をちょっと変えて小さくすると橋の部分に建物が戻りますが,緑色の印のところがまだ殺風景です。

橋のたもとの建物と木々は戻っていますが,入口の建物が消えたままです。

できあがったファサードを隠すシーナリーデータの除外区域です。

これを適用した風景です。

入口の部分がほどよく復活しています。

参考実例として作ったシーナリーをソースファイルとともに,ここからダウンロードできるようにしておきました。

道路属性オブジェクトに付属する木々の削除

広島西飛行場の北を通っている広島高速道路に木々の先端が覗いています。

この木は,高速道路の下を通る一般道に属する街路樹です。

この街路樹が,背の高い木になっているので先端が高速道路の路面にのぞいているというわけです。

11.41r1での広島高速道路上に覗いた街路樹

道路を除外区域指定すると木は消えますが,一緒に高速道路も消えてしまうので,いまのところ対策がありません。

街路樹のオブジェクトを背の低いものに取り替えるか,道路のデータを編集すれば可能かもしれないのですが私にはそのスキルがありません。

低空飛行する時だけに見えるので,「気にしなければそれまで」と今のところは割り切ることにしていました。

なんとX-Plane11.50b4でこのあたりを眺めて見ると,きれいに修正されていました。

「心配することはなかったなぁ」と安心しているところです。

11.50bでの広島高速道路 高速道の形状が変化し在来道路の街路樹が低くなっています。

11.50では,新しい道路データを使っているらしく,その他の場所でも道路がきれいになっています。

隠すシーナリーの詳しい作り方

WEDを用いた除外区域の作り方については,先の記事で簡単にしか説明していません。

WEDを使うといっても,隠すシーナリーを作るだけであれば少し慣れるだけで隠すシーナリーは作れます。

別のページで説明している手順を参考にしてWEDを操作すれば,隠すシーナリーを簡単に作る事ができます。

その手順は,大雑把に区分すれば次のようになります。

  1. ツールの準備
  2. 新しいシーナリーパッケージを作る
  3. その他の属性の除外区域を設定する時の注意事項

個別に細かい操作説明をすると長くなってしまいました。

あまりに長いので,「X-Plane11の島を作る」に習って,「隠すシーナリーを作る手順」という固定ページに掲載しています。

この記事はシーナリーを導入することに興味がなく,デフォルトシーナリーだけでもいいという方にも役立つのではないかと愚考いたします。

デフォルトの広島空港を例にジャマな木を除く手順を説明していますので,ぜひご覧下さい。

まとめ

今回の除外区域指定は,シーナリー作りの初級講座みたいになっています。

今回の除外区域指定は,空港や市街地シーナリーを作る時の下ごしらえ的なものになります。

WEDを使ったシーナリー作りの参考にしていただければ幸いです。

Enjoy, Flight!

 


この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41と11.50bを使って表示しています。

 

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