X-Plane11には多くのフリーシーナリーがあります。”Scenery packs.ini”ファイルに記述できる数が制限されているため,そのシーナリーをすべて同時につかうことはできません。またX-Plane11はスタートするとき”Custom Scenery”フォルダー内にあるデータを調べるので,メインメニューを表示するまでの時間が長くかかります。日常的に使うシーナリーだけを登録すればいいではないかという考え方もあります。けれども好きなときに好きな場所をお気に入りのシーナリーを使って飛ぶことができないかと考えて,私が実行している方法をご紹介します。
増えすぎたシーナリーをショートカットで整理する方法
多くのシーナリーを使いたいとき
X-Plane11には多くのフリーシーナリーがあります。
私は,X-Plane11を利用するようになって2年半くらいたって”Custom Scenery”フォルダー内に400近くのシーナリーとライブラリーを収容していました。
X-Plane11はスタートするとき”Custom Scenery”フォルダー内にあるデータを調べます。
私の環境でもメインメニューが表示されるまで時間がかかるようになりました。
そして“Scenery packs.ini”ファイルに記述できる行数が1000件に制限されているいう記事を読んだことがあります。
つまり,使いたいシーナリーをすべて同時に”Custom Scenery”フォルダー内入れておくことはできない可能性があるのです。
日常的に使うシーナリーだけを登録すればいいではないかという考え方もあります。
けれどもどうにかして,好きなときに好きな場所をお気に入りのシーナリーを使って簡単に環境作りをすることができないかと考えました。
シーナリー管理を行う市販のツールを使うという手段がありますが,できるだけお金を使わずに済ませたいと考えました。
X-Plane11には,ショートカットを使ってシーナリーの登録場所を自由に選べるという優れた機能があります。
これを使うことでシーナリーの管理をすることにしました。
シーナリー管理にショートカット機能を使いこなす
“Scenery packs.ini”内の定義については,これまでいろいろなスキルを身につけてきました。
ライブラリーと広範囲のフォトシーナリーやメッシュデータについては,頻繁に動かすことはありません。
私は,ライブラリーを動かしたときにエラーを生じたことがあり,ライブラリーは動かさない方が良いという考え方をするようになりました。
注釈の加え方を学んだときに,ショートカットには自由に名前を付けることができるということに気がつきました。
以上の考え方から,”Custom Scenery”フォルダー内に常駐させるのはライブラリーとフォトシーナリーとメッシュデータのショートカットだけにすることにしました。
フォトシーナリーとメッシュデータをショートカットにした理由は,シーナリー作成用のX-Plane11環境にも同じデータを使うのでディスク容量の節約と管理しやすくするためです。
空港シーナリーの管理方法
ショートカットを利用した管理
空港シーナリーの登録は,シーナリー本体を収容する専用のフォルダーを用意します。
私は”-Custom_Scenery-“という名前のフォルダーを用意しました。
そしてこのフォルダーに収容しているシーナリーのショートカットを収容する専用のフォルダーである”_Short_Cut_of_Custom Scenery”というフォルダーをX-Plane11を導入しているフォルダー内に作りました。
“-Custom_Scenery-“に収容しているシーナリーは,シーナリー作者が命名されたフォルダーそのままのものです。
これは,原作者のオリジナリティを尊重することと,シーナリーのバージョンの区別を行うためです。
そしてシーナリーを利用するためのショートカットを作ります。
シーナリーフォルダーを右クリックし,”_Short_Cut_of_Custom Scenery”フォルダーまでドラッグしてショートカットを作成します。
出来あがったショートカットには,“ICAO”コード+”_”+”空港名(飛行場名)”を付けます。
羽田空港なら”RJTT_Haneda“という具合です。
こうしておけば,羽田空港シーナリーがバージョンアップしたり複数の羽田シーナリーが出てきた場合でも,自分が使うシーナリーのショートカットを作り替えるだけで同じ名前のショートカットで管理できます。
VFRシーナリーがセットになっているシーナリーの管理
カナダのトロントのシーナリーのように,空港と街のシーナリーがセットになっていて順番も含めて管理しなければならないものがあります。
シーナリーの定義順には悩まされましたが,空港本体>VFRオブジェクト>フォトシーナリー>メッシュデータの順番に入れておけば良いというのが基本です。
この場合には,空港コードを前に記述し,VFRやMeshという属性を表す名前を付けることで解決しています。
VFRの順番がある場合には,ICAO_VFR1_Name1,ICAO_VFR2_Name2,ICAO_Mesh_Nameという具合です。
また,木やオブジェクトを隠すシーナリーが必要なときは次のように名前を付けることができます。
広島西飛行場の例では,”RJBH_01HideForest”,”RJBH_02Hiroshimanishi”,”RJBH_03HideObjects”という具合です。
ショートカットを使った環境作り
使うシーナリーが決まったら,”_Short_Cut_of_Custom Scenery”フォルダー内の必要なショートカットをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーするだけで利用することができます。
羽田シーナリーを使う時には,”RJTT_Haneda”ショートカットを,X-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
X-Plane11をスタートしてメインメニューが表示されたらいったん終了します。
“Scenery packs.ini”ファイルのショートカットをデスクトップに置いておきます。
こうすればセットになっているシーナリーの順番を整えるときに便利ですし,シーナリーが使えるようになっているかを簡単に確認できます。
もちろん,いつも使うシーナリーは常駐させておけばシーナリーショートカットをコピーする手間はかかりません。
フライトプランを作ってから,利用する空港を選びショートカットをコピーするという一連の作業で飛行を楽しむことができます。
なおフライトプラン作成ツールを使うときには,空港データそのものが変更になっていないのであればその都度データベースを作り替える必要はないと思います。
まとめ
登録しているシーナリーが少ないときや特定の場所しか飛ばないというのであれば,今回ご紹介した方法は面倒なだけだと思います。
今回は,”老人力”が付いて忘れっぽくなった自分のため,たくさんのシーナリーを混乱なく使うために使っている方法をご紹介しました。
Enjoy, Flight!
この記事のシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で動作確認をしました。
コメント