AFS2には3種類の異なる形式のフリーシーナリーがあります。通常の3Dオブジェクトを持つ通常シーナリーと,フォトシーナリー,そして滑走路と少しのオブジェクトで構成されるシンプルなシーナリーです。このシーナリーはフォトシーナリーと組み合わせて使うことを前提に作られています。そのためフォトシーナリーがすでに導入されている場所であれば,簡単に導入して飛行を楽しめます。この簡易なシーナリーの入手と利用方法を説明します。
AFS2でシンプルなフリーウェアシーナリーを利用する方法
簡単に導入できるフリーシーナリー
AFS2には3種類の異なる形式のフリーシーナリーがあります。
通常の3Dオブジェクトを持つ通常シーナリーとフォトシーナリー,そして滑走路と少しのオブジェクトで構成されるシンプルなシーナリーです。
通常の3Dオブジェクトを持つシーナリーとフォトシーナリーの導入方法については,私の前の記事で説明をしました。
今回ご紹介するのは,滑走路と少しのオブジェクトで構成されるシンプルなシーナリーです。
世界中の2800カ所を超える空港や飛行場シーナリーがこの形式で公開されています。
このシーナリーは,前にご紹介した通常のシーナリー以上にフォトシーナリーを利用することを前提にしています。
そしてフォトシーナリーがない場合には,シーナリーとして不十分だと感じられるものです。
逆にフォトシーナリーがすでに導入されている場所であれば,簡単に導入して飛行を楽しめます。
この簡易なシーナリーを仮に「シンプルシーナリー」と呼ぶことにします。
シンプルシーナリーを導入するための知識と準備
シーナリー収納場所
シーナリーの収容フォルダーとシンプルシーナリーのインストール
シンプルシーナリーを導入できるフォルダーは,ユーザードキュメントフォルダー内にある”Aerofly FS 2″フォルダー内の”scenery”フォルダー,またはユーザーが定義した任意のフォルダー内にある”scenery”フォルダーの2つです。
そして通常のシーナリー同様,このフォルダーの中の“scenery”フォルダー内に国別のフォルダーを用意します。
ユーザー定義のシーナリーフォルダーの作り方
AFS2のフォーラムにおいて,AFS2のフォルダーにユーザーデータを収納することは推奨できないとの意見があり,この意見を寄せられた方が紹介している方法です。
これは,特別なフォルダーを用意してAFS2に知らせる設定をするという方法です。
好きな場所に自前のフォルダーを作り,ユーザーのドキュメントフォルダーの中にある”Aerofly FS 2″フォルダーの中にある”main.mcf“というファイルにそのフォルダーの名前を書きます。
“main.mcf“というファイルをエディターで開き,145行目あたりにある下の画面の部分を編集します。
シンプルシーナリーの入手先
シンプルシーナリーは”fscloudport.com”から入手します
fscloudportのページを開くと世界地図が表示されます。
つぎに国を選んでクリックすると,拡大された地図に空港や飛行場がICAOコードの書いてあるオレンジ色と黄色の旗で表示されます。
オレンジ色と黄色い旗の区別はわかりません。
地図はマウスのスクロールホイールで拡大縮小移動ができます。
例として,シカゴオヘア空港と東京羽田空港をご紹介します。
シーナリーのダウンロードとインストール
シカゴオヘア空港(KORD)
ダウンロード
シカゴオヘア空港は,ペイウェアであるOrbxのメイグス飛行場シーナリーに付属するフォトシーナリー区域内にありますが,空港施設や滑走路は定義されていません。
この空港をアメリカ合衆国の地図からさがしてオレンジ色の旗(KORD)をクリックします。
この表示されたウインドウから,空港シーナリーには8本の滑走路,151の建物そして29機の静止旅客機オブジェクトがあることがわかります。
空港概要ウインドウのボタンをクリックすると,空港の概要と一番下にダウンロードリンク(KORD.zip)が表示されます。
これをクリックすれば,シーナリーをダウンロードできます。
関連のあるフォトシーナリーがあれば,空港シーナリーダウンロードリンクの横に緑色のボタンが表示されます。
オヘア空港にはフリーのフォトシーナリーは無いようです。
インストール
ダウンロードした”KORD.zip“をユーザードキュメントフォルダー内にある“Aerofly FS 2″フォルダー内の”scenery”フォルダー内にあらかじめ”us”という国別フォルダーを作りその中に展開します。
展開すると”KORD”というフォルダーができあがります。
羽田空港(RJTT)
ダウンロード
オヘア空港データをダウンロードした後であれば,ウインドウ右上にある緑色の”Back to World“ボタンをクリックして世界全図に戻ります。
日本をクリックすると日本地図が表示されます。
ここには,2020年3月時点で羽田,成田,丘珠,中標津の4カ所の空港が表示されます。
オレンジ色の旗は羽田空港だけです。
このシーナリーには1本の滑走路,12の建物,5機の静止旅客機があると表示されます。
また成田は2本の滑走路と1機の静止旅客機です。
興味のある方は丘珠と中標津をクリックして内容を確認してみてください。
羽田空港の概要を表示すると,この区域にはフォトシーナリーは無いことがわかります。
ページ下の方にある”RJTT.zip“と”xref_lib_water_towers.zip“をダウンロードします。
そしてインストールの説明には,水面とタワーを表示するための共通ライブラリーである”xref_lib_water_towers.zip“を”xref“フォルダーにあらかじめ導入するよう説明があります。
インストール
ダウンロードした”RJTT.zip“をユーザードキュメントフォルダー内にある”Aerofly FS 2″フォルダー内の”scenery”フォルダー内にあらかじめ“jp”という国別フォルダーを作りその中に展開します。
つぎにダウンロードした”xref_lib_water_towers.zip“をユーザードキュメントフォルダー内にある“Aerofly FS 2″フォルダー内にあらかじめ作った”xref”というフォルダー内に展開します。
AFS2での空港表示
シカゴオヘア空港
シカゴの区域を表示させると,これまで表示されなかったオヘア空港が表示されます。
空港滑走路に移動し,飛行してみるとOrbxのフォトシーナリーに適合して滑走路と建物などが表示されていることがわかります。
羽田空港
AFSのLocationで羽田空港が表示されます。
羽田で表示されるのは34R滑走路だけです。
しかもフォトシーナリーがないので,周囲はもやっとした風景になっています。
これでは実用的とはいえませんね。
フォトシーナリーは,AFS2が公開しているツールで作れるようになっているのでスキルのある方は挑戦してみられてはいかがでしょうか。
まとめ
国内のシンプルシーナリーについては中途半端な紹介になりましたが,フリーシーナリーのインストールをするためには必要だと考えたので,紹介することにしました。
シンプルシーナリーについては,とにかく飛行するためという位置づけで公開されており,自分で作ることも可能です。
私も日本国内のフォトシーナリーとシンプルシーナリー作りに挑戦してみたいと考えています。
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