ロンドンといえばヒースロー国際空港が有名ですが,ロンドン市街地をVFRで遊覧飛行するにはロンドンシティ空港から出発するのが最適です。ロンドンにはVFRで遊覧飛行する時に楽しめるランドマークがたくさんあります。デフォルトシーナリーにも3つのVFRオブジェクトがありますが,まだまだたくさんのランドマークがあるので追加して楽しむ方法を説明します。
ロンドンの遊覧飛行を楽しむためのシーナリーを追加する
ロンドンにはVFRで遊覧飛行する時に楽しめるランドマークがたくさんあります。
デフォルトシーナリーにもウエストミンスター寺院,タワーブリッジ,ロンドンアイ(観覧車)という3つのVFRオブジェクトがあります。
けれどもロンドン市街地には,まだまだたくさんのランドマークがあるので追加して楽しみましょう。
ロンドンといえばヒースロー国際空港が有名ですが,ロンドン市街地をVFRで遊覧飛行するにはロンドンシティ空港(EGLC)から出発するのが最適です。
ロンドンシティ空港は,市街地のすぐそばにある小さな空港です。
滑走路は運河に挟まれていて,すぐそばには製糖工場や大きなビルがあり,着陸するときに少しドキドキする私のお気に入りの空港です。
FSX時代からよく使っていた空港ですが,X-Plane11では周辺のフリー・シーナリーも充実しており,楽しく飛行できる環境に整えることができます。

“London City Airport” by safc1965. Photo from flickr
ロンドン遊覧飛行の環境を整える
ロンドンの遊覧飛行を楽しむためには,多くのシーナリーを導入する必要があるので,順をおって説明いたします。
ダウンロードは,X-Plane.orgから行います。
基本的なシーナリーライブラリー
まずライブラリーを二つインストールしましょう。
一つ目は,X-Europeです。
このライブラリーは,先に導入方法を説明しているので,そちらをご覧下さい。
二つ目は,”VFR Landmarks for XP11/10 19.2“です。
ヨーロッパの主なランドマークを網羅したsimHeavenのライブラリーです。
X-Europe4が公開された後に,併せて改良されたバージョンが公開されています。

インストールは,ダウンロードした”simHeaven_VFR-Landmarks.7z“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内に展開後,Scenery packs.iniを編集します。
定義位置は,X-Europeより上でデフォルトのLondonVFRオブジェクトより下にしましょう。
空港周辺シーナリー
ロンドンシティ空港周辺の追加シーナリーが二つあります。
まず,空港そばにある“EGLC Tate and Lyle Sugar Refinery 1.0.1”というタイトルの製糖工場シーナリーです。
X-Plane.orgより引用

つぎに空港西側にある O2アリーナやビル街を表示するための“EGLC Canary wharf 1.14”です。
X-Plane.orgより引用

どちらのシーナリーもダウンロードしたファイルをCustom Sceneryフォルダー内に展開するだけで導入できます。
ロンドンシティ空港(EGLC)シーナリー
タイトルは”EGLC London City Airport 1.0.0“です。

ダウンロードリンクをクリックすると”static“と”nostatic“という2つのシーナリーリンクが表示されます。
“static“は空港内の航空機や自動車を表示するもので,”nostatic“は表示しないものです。
自分好みの飛行機や自動車を追加するのであれば”nostatic”を,そのまま使うのなら”static”を選んで使います。
2つのシーナリーは同時に使用することはできません。
インストールは,ダウンロードしたファイルをCustom Sceneryフォルダー内に展開するだけで導入できます。
3つのシーナリーのScenery packs.ini内の定義順番は,空港シーナリーが一番上になるようにしてください。
シーナリーの修正
X-Europeを導入している環境でロンドンシティ空港シーナリー使う時には,空港シーナリーにオブジェクトの除外区域を追加する必要があります。
そうしないと運河の上を通る橋の上などに大きな浮きドックが表示されてしまいます。

手前の橋の上と右上の湾に,実際にはない大きな浮きドックが表示されます。
幸いにもロンドンシティ空港シーナリーには,WEDのソースファイルが付属しているので簡単にオブジェクト除外区域を追加できます。
追加する場所は次の画面のとおり2つあります。
最初の場所は,X-Europe4.1の時に設定したものですが,4.2では必要ないかもしれません。
2番目のものは4.2でも必要です。
修正パッチデータ
また,WEDの操作方法に自信がないという方のためにパッチデータを用意しました。
パッチデータはここからダウンロードしてください。
パッチデータの適用方法は次のとおりです。
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ダウンロードした”EGLC_Pach.zip”を適当な場所で展開します。
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中にある”EGLC_Pach.exe”を”jCola Studio EGLC (static)\Earth nav data\+50+000”フォルダーの中にコピーして実行します。
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元のデータは”+51+000.dsf.bak”という名前で保存されます。
この修正で,浮きドックを消すことができます。

浮きドックを消したEGLCの全景
X-Plane11での飛行
さて,本題の遊覧飛行に出かけることにしましょう。
EGLCを滑走路27から出発するとき,左側に製糖工場,正面左にウニのようなO2アリーナが見えます。
そしてその向こうにカナリーワーフのビル群が見えます。
ビル群に向かって飛び,テムズ川を遡っていくとタワーブリッジが見えてきます。

デフォルトシ-ナリーにあるタワーブリッジは,開閉しています
すぐに右手にセントポール大聖堂が見えてきますが,小さいので1000フィートくらいの低空で飛行しましょう。
そしてすぐに,ビッグベンと隣にあるウエストミンスター寺院,対岸のロンドンアイが見えてきます。
そのほかの建物は,Googleマップを見ながら探してみましょう。
狭い範囲にたくさんの建物があるので,宝探しみたいに楽しむことができます。
飛行したあとEGLCに帰りますが,カナリーワーフ上空から進入するコースがスリルがあって楽しめます。

カナリーワーフ上空からEGLCに進入する
夏の正午も良いですが,夕方の影がある景色も魅力的です。
さらに雪景色もいいですよ。
ロンドン市街地の木々
あともう一つ気がついたことがあります。
ロンドンの街の駐車場には,木がたくさんあります。
X-Europe4.1で表示した当初は,「変なところに木が表示されてるなぁ」と思っていました。
X-Europe4.2で木の表示はかなり改善されましたが,ロンドン市街地の駐車場には多くの木が表示されます。
Forestの除外区域を設定してみたりしましたが変化はなく,デフォルトのAutogenの木々が多いということがわかりました。
確認のためGoogleマップの航空写真で拡大してみると,実際の駐車場に木がありました。
シーナリの木々表示の密度はオーバーですが,実際に生えているんだなと感心した次第です。
まとめ
ロンドンは,シーナリーやライブラリーを導入することで遊覧飛行を一層楽しめる街になります。
ランドマークを追加するのは簡単ですから,ぜひ楽しんでください。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしています。
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