森の中の小さな臨時飛行場シーナリーと荒地用セスナ機

Flightsimulator

操縦士の中にブッシュパイロットという区分があります。道路も鉄道もない辺境の地を小型飛行機で飛び回り,人や物資を運ぶ人のことです。ブッシュパイロットでなければ離着陸できないような場所にある未舗装の滑走路を持つカナダの漁業調査基地シーナリーをご紹介します。そしてここを利用するためのブッシュ仕様のセスナ172SPも併せてご紹介します。


カナダの保護区内にある小さな漁業調査基地とブッシュ仕様のセスナ172SP

放棄された漁業調査基地シーナリーとブッシュプレーンキット

操縦士の中にブッシュパイロットという区分があります。

道路も鉄道もない辺境の地を小型飛行機で飛び回り,人や物資を運ぶ人のことです。

カナダ南西部のブリティッシュコロンビア州に,小さな複数の川が入り組んでいる場所があります。

ここは,コロンビア州の保護区になっていて,主な住民は「ハイイログマ」なのだそうです。

http://www.env.gov.bc.ca/bcparks/explore/cnsrvncy/machmell/

このブッシュパイロットでなければ離着陸できないような場所に,ここの漁業資源を調査するため6ヶ月間だけ設けられた調査基地があり,未舗装の滑走路とコンテナを改造した事務所がありました。

http://www.env.gov.bc.ca/bcparks/explore/map.html

また近くには,小さなヘリポートのある山小屋もありました。

それらを再現したフリー・シーナリーがあります。

このシーナリーは,廃墟感を出すためテクスチャーは手書きで作成したのだそうです。

しかも野山に生える植物や放棄された資材をオリジナルオブジェクトで作成しています。

そしてここを利用するためのブッシュプレーンを作るため,デフォルトのセスナ172SPをブッシュ仕様に改造するキットもフリーウェアで公開されています。

シーナリーのダウンロードとインストール

ダウンロード

このシーナリーは”Machmell Fisheries Camp Bush Airstrip V2“といいます。

X-Plane.orgにある記事のリンクから”PropStrike Studio“という会社のページに移動してダウンロードします。

X-Plane.orgより引用

Machmell Fisheries Camp Bush Airstrip
In 1989 The Machmell Fisheries was opened and surveyed by helicopter when researchers from the department of fisheries h...

このソフトウェアは,”PropStrike Studio“の販売促進用のシーナリーです。

“PropStrike Studio”のページから引用

シーナリーは無料ですが,販売ページを利用して無料で購入します。

“PropStrike Studio”のページから引用

支払い手段として”Google pay“または”Paypal“から選びます。

購入後に支払いアカウントに登録してあるメールアドレスで受信したダウンロードリンクからダウンロードします。

少しセキュリティが気になったので,私は”Paypal”を利用しました。

ブッシュプレーンキットである”Cessna 172SP STOL Kit“もこの会社のページ内から無料購入し,受信したダウンロードリンクからダウンロードします。

Cessna 172 Bush Kit
Based on the stories from Ken Myles, a real-life Quatam River Airport pilot we have created a free addon for the default...

インストール

シーナリーのインストール

ダウンロードした”Machmell Fisheries Camp 2.1.zip“をX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内に展開すれば導入作業は終了です。

利用するライブラリーはありません。

ブッシュキットのインストール

ブッシュ仕様のセスナ172SPは,デフォルト機体を利用して作ります。

ダウンロードした”Cessna 172SP STOL Kit.zip“を適当な場所で展開します。

展開してできた”Cessna 172SP STOL Kit“フォルダーを開きます。

ここに”X-Plane11>Aircraft>Laminar Research“フォルダー内にある”Cesna 172SP“フォルダーをコピーします。

このフォルダーを”Cessna 172SP Bush“という名前に変えます。

この”Cessna 172SP Bush“フォルダーの中に”Cessna 172SP STOL Kit“フォルダー内にある”Cessna 172SP Bush Kit“フォルダーの中のデータをすべて上書きコピーします。

最後に”Cessna 172SP Bush“フォルダーを”X-Plane11>Aircraft“フォルダーにコピーすれば作業は終了です。

X-Plane11での表示

この”Machmell Fisheries Camp”の架空ICAOコードは”MACH“です。

フライトの選択で”MACH“を入力してキャンプ内に移動します。

ブッシュプレーンは3輪式と尾輪式の2種類があります。

通常の3輪式の機材ですがタイヤはブッシュ仕様です

作ったばかりのブッシュ仕様尾輪式のセスナ172SPを選びます。

巨大なブッシュ仕様タイヤが付いています

キャンプ内には複数の駐機場所がありますが,どれも空き地です。

滑走路も森の中に設置された小路という印象です。

フライトの選択で”MACH”を選んだとき,離れた場所に山小屋のあるスポットが表示されます。

この場所はヘリポートです。

ではキャンプの滑走路で離陸準備をすることにします。

滑走路でエンジンをかけたままにすると,砂埃で周りが見えなくなってしまいます。

キャンプ内を見学するときは,エンジンを止めてフライトを始めて下さい。

キャンプ内には,さまざまなオブジェクトがあるので見飽きません。

特に花々や廃棄資材のリアルさ,川にある水上飛行機用桟橋の出来映えは素晴らしいものです。

水上機用桟橋です キャンプから川辺に行くと見ることができます

これらのオブジェクトは,美術の勉強をされていた女性スタッフが参加して作成されたとのことです。

なおシーナリーの利用許諾書には,オブジェクトなどを流用することが禁止されているので他のシーナリーで利用することはできません。

動画もあります。

 

“Machmell Fisheries Camp”に近くの飛行場から飛ぶ場合には,ベラクーラ(CYBD)から離陸します。

ベラークーラから南44マイルに飛びますが,森の中の滑走路はムービングマップを使っても見つけにくいものです。

ベラクーラからの飛行模式図

離陸は,フラップを使えば私のような初心者でも可能です。

しかし着陸は,かなりの操縦技術と土地勘がないと困難です。

頑張って着陸できるよう練習しましょう。

まとめ

本格的なブッシュフライトを楽しめるシーナリーと機材ですが,シミュレーターといえども難しいものです。

ブッシュフライトは,VFR飛行の究極の姿です。

他の場所でのブッシュフライトも楽しめる場所があるのではないかと思うので探してみたいと思います。

Enjoy Flight!

 


この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしています。

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