X-Plane11のシーナリーはよくできていると思います。しかし一部の表現にはもっと良くなるのではないかとメーカーやユーザーの手で改良が進んでいます。今回ご紹介するのは高圧線です。ヘリコプターや軽飛行機で低空飛行するとき役に立つ改良ですので是非導入してみてください。
X-Plane11の高圧線を現実的な表現に改良する小さな画像
X-Plane11のシーナリーはよくできていると思います。
しかし一部の表現にはもっと良くなるのではないかとメーカーやユーザーの手で改良が進んでいます。
私は昔,仕事でヘリコプターに乗ったことがあります。
視界の悪い雪の日に低空飛行したのですが,そのとき機長は操縦に専念しており,副操縦士は口頭で「○○度に高圧線です。」と報告していました。
後ろの席にいた私は目をこらしても高圧線は見えないので「低空飛行時の安全管理は,大変なんだなー」と心の中で感心していました。
“Powerline” by Sue Thompson.Photo from Flickr
今回ご紹介するのは高圧線表示の改良です。
ヘリコプターや軽飛行機で低空飛行するとき役に立つ改良です。
高圧線データのダウンロードとインストール
ダウンロード
データタイトル名は,”Realistic Powerlines 1.0“で,X-Plane.orgからダウンロードします。
ダウンロードされるのは”powerlines.png“という3KBの小さなファイルです。

このページには,改良されたいろんな場所の高圧線の画像が紹介されています。
これだけでもこの改良が効果的だということがわかります。
インストール
このデータの記事の中にインストール方法が書いてあります。
これをX-Plane11向けに一部変更しました。
- X-Planeのインストールパスに従って、「X-Plane 11\ Resources \ bitmaps \ world」に進みます。
- 元のファイル「powerlines.png」の名前を変更またはバックアップして、私のバージョンが気に入らない場合に復元できるようにします。
- 新しい「powerlines.png」をそのパスにコピーします。
これを図にしたのが次の画像です。
オリジナルのファイルを”powerlines.png.org”に名前を変更したあとで,新しいファイルををコピーしました。
X-Plane11での表示
私の住んでいる広島市の沖にある金輪島には大きな造船所があり,沿岸にはマツダの工場があります。
ここに送電する送電線が,広島湾西部海上の上空に集中しています。
そこで,ここの画像を紹介いたします。
X-Plane11には,高精細地形データも導入してあります。
デフォルトの高圧線の表示
少し黒っぽい線の所々に反射する白い部分が見えます。
改良された高圧線の表示
ハッキリと高圧線が表示されます。
実際の飛行時の見え方がどうかはわかりませんが,低空飛行時の視認性は格段に向上しています。
高圧線を避けて飛ぶことはVFRの常識ですので,この改良は役に立ちます。
フォーラムでの評判もなかなかのもので,「小さいけれど大きな改良だ」と評価されています。
まとめ
フォーラムでの評価のとおり,小さな画像による大きな効果のある改良です。
私はこのような小さな改良が,X-Plane11を支えていることにあらためて感動しました。
Enjoy Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしています。
コメント