気軽に楽しめるマイクロジェットがX-Plane11にやってきました

Flightsimulator

BD-5Jは,世界で一番小さいジェット機です。フライトシミュレータ用の機体データは少なかったのですが最近X-Plane用の機体が公開されました。
ペイウェアと思えるくらいドキュメントも整っている素晴らしい仕上がりです。操縦特性は,かなりのじゃじゃ馬ですがしっかり楽しめるので体験していただけるようご紹介します。


素晴らしい仕上がりのBD-5Jマイクロジェット

BD-5Jについて

BD-5Jは,世界で一番軽い単発ジェット機で,数奇な経過をたどっている機体です。

Bede BD-5 - Wikipedia

機体については私の記事でご紹介していますが,オーストラリアのBD-5Jカスタマーの機体各部を紹介しているページがあったのでご紹介します。

Juan Jimenez' BD-5J Microjet

フライトシミュレータ用の機体データはFS2004にありましたが,FSXではペイウェアしかありませんでした。

けれどもX-Plane用の機体が,FSXのペイウェアをしのぐとも思われるフリーウェアで公開されました。

説明書もあり,ギミック盛りだくさんの素晴らしい仕上がりです。

短い距離のVFRにも使えるのでぜひ体験してください。

デフォルト塗装データのBD-5J

機体データのダウンロードとインストール

ダウンロード

データは,X-Plane.orgからダウンロードします。

タイトルは”BD-5J Microjet 1.9“です。

X-Plane.orgから引用

BD-5J Microjet
My original artistic interpretation of the BD-5J with a customized 3D cockpit for X-Plane 11 and X-Plane 12. Package inc...

ダウンロードボタンをクリックするとずらりとダウンロードリンクが表示されます。

Windows10上のX-Plane11で利用する時は,次の画面に示すものをダウンロードしましょう。

X-Plane.orgから引用

飛行に必要な機体データは,”BD-5J_for_XP11_V1.9.zip“だけです。

機体データのインストール

BD-5J_for_XP11_V1.9.zip“を展開してできたフォルダー”BD-5J_for_XP11_V1.9”を開きます。

この中にある同名の”BD-5J_for_XP11_V1.9”フォルダーをX-Plane11のAircraftフォルダーにコピーすれば導入作業は終了です。

オプションデータのインストール

ダウンロードしたものの中には幾つかのオプションデータがあります。

“BD-5J_Nose_Wheel_Steering_V1.9”

これは、つま先ブレーキ付きのペダルを持っていないユーザー向けのacf置換ファイルです。

置き換え方法は,展開したフォルダー内にあるREADMEファイルに記載があります。

このファイルがなくてもラダーで方向を変えることができます。

“BD-5J_Male_Pilot_V1.9”

このデータは,パイロットを男性に置き換えるものです。

のちほどコックピット内の画像をご覧になるとわかりますが,パイロットは既婚の女性です。

ちなみに私は,オリジナルデータのほうが好みです。(^^;

スラスト減衰機能の付加

この機体は,MAC-OSやLinuxで多くのギミックが使えるように調整された機体です。

Windows10では,それらギミックのプラグインが動作しません。

最も影響がおおきいのがスラスト減衰機能です。

着陸時のスラストリバーサーだけでなく曲技飛行中に速度を落とす必要があるときに使う機能です。

これを実現するためには付属の機体データをX-Plane11のPlaneMakerで編集する必要があります。

方法は”Windows_Users_README.rtf”に記載されています。

なお着陸時の速度減衰だけなら,ブレーキだけでも十分です。

X-Plane11での表示

操縦するまえに操作マニュアルである”BD-5J_Documentation_V1.9.zip“をダウンロードして展開して読んでおきましょう。

マニュアルには,コックピット内のスイッチ類の説明が詳しく書かれています。

付属の塗装データが多数あるのでこれだけでも結構楽しめます。

また追加のデータも公開されていますのでお好みで利用するのも良いでしょう。

データの中には再塗装用のデータも入っているので,自分好みの機体に仕上げることもできます。

米国の機体ですので,シカゴメイグス飛行場で観察することにしました。

”USA”塗装のバージョンです

 

コックピット計器は,視認性の良い2Dパネルっぽいものです。

コックピット内を見回すと,右手で操作する操縦桿が見えます。

両足の間にはフラップレバーとギアレバーがあります。

コックピット左にはスロットルレバーとスラスト減衰レバーがあります。

この画面ではパイロットの左手が見えており,薬指に指輪があるのがわかります。

曲技飛行にも使われる機体なので,操縦特性はじゃじゃ馬です。

着陸するときは,実機に装備されているスポイラーがないので滑走路のかなり手前から速度を落とし始める必要があり,高度維持に微妙なスラスト調整が必要です。

メイグス着陸直前のコックピット この後少しスラストを加えて高度をとり着陸しました。

まとめ

この機体は,私のお気に入りの機体の一つであり,FSXではペイウェアで飛行しています。

X-Plane11では,そのペイウェアをしのぐ仕上がりの機体をフリーウェアで使うことができることは素晴らしいと思います。

公開していただいた作者に感謝いたします。

Enjoy Flight!

 


この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしています。

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