11.41になってデフォルトの東京羽田空港シーナリーは誘導灯も整備されかなり豪華になりました。しかしながらデフォルトライブラリーにスカイアーチはないので,将来にもこれが再現されることはないと思われました。作者の方がそう考えられたからなのか,デフォルトシーナリーを元にして「羽田スカイアーチ」と空港内の誘導路の詳細なマーキングと搭乗口のアニメーションを組み込んだカスタムシーナリーが公開されました。国内航空会社の航空機もたくさん見られるこのシーナリーをご紹介します。
デフォルト空港から生まれた「羽田スカイアーチ」のある豪華な羽田空港シーナリー
X-Plane11.41になってデフォルト空港の羽田空港シーナリーには,誘導灯も整備されかなり充実しました。
けれども,羽田空港のシンボルである赤い「羽田スカイアーチ」は再現されていません。
「羽田スカイアーチ」は,独特の形状を持つ汎用性のない吊り橋のオブジェクトですから,おそらく将来においてもデフォルトオブジェクトに入ることはないのではないかと考えられます。

“Haneda arch” by Joe Jones. Photo from flickr
今回ご紹介するスカイアーチのある羽田空港シーナリーでは作者の方がそう考えられたのか,11.41のデフォルト羽田空港を元にオリジナルのスカイアーチオブジェクトを付加されています。
そして,カスタムライブラリーを使った誘導路の詳細なマーキングや国内の航空会社の機材をふんだんに表示させておられます。
また,プラグインでボーディングブリッジのアニメーションを組み込んでいます。
プラグインとシーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
どちらもX-Plane.orgからダウンロードします。
プラグインを組み込まないとシーナリーの表示にも,かなりの抜けが発生します。
プラグインのタイトルは”SAM – Scenery Animation Manager 2.0.2“です。
X-Plane.orgより引用

そして羽田空港シーナリーのタイトルは”RJTT-Tokyo Haneda Intl’1.0.0“です。
X-Plane.orgより引用

インストール
表示に必要なライブラリー
これは次のとおりです。
MisterX
Opensceneryx
CDB library
導入がまだの方は,私の記事を参考にして先に済ませておいてください。
また作者が強く勧めているのが,Ortho4XPで作った最近時期のフォトタイルとJapan Proライブラリーです。
プラグインのインストール
プラグインを組み込まないとシーナリー表示の時にかなりの抜けが発生します。
ダウンロードした”Scenery Animation Manager 2.0.2.zip“を適当な場所で展開します。
出来上がった”Scenery Animation Manager 2.0.2“フォルダーを開きます。
中にある”Resources“フォルダーを,X-Plane11を導入したフォルダーにコピーします。
フォルダー構造を踏襲しているので,所定の場所に導入されます。
シーナリーのインストール
ダウンロードした”RJTT.zip“を適当な場所で展開します。
できあがった”RJTT“フォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーすれば導入作業は終了です。
X-Plane11での表示
羽田空港のデフォルトシーナリー
空港の中央にあるはずのスカイアーチは表示されていません。
空港内の誘導路にはマーキングは見られません。
空港内に駐機している旅客機は,国内線ターミナルにも外国のものが見られるなど不自然なところがあります。
羽田空港カスタムシーナリー
空港の中央にはスカイアーチが表示され,誘導路のラインも表示されています。
空港内の駐機場には詳細なマーキングが施されています。
国内線ターミナルには,国内の航空会社の旅客機だけが表示されます。
国際線ターミナルでは国内の航空会社の旅客機が表示され,外国の航空会社の旅客機も見られるようになっています。
ご愛敬は,今では見られなくなったサンアーク塗装の日本航空の機体が見られることくらいです。
作者が強く勧めていたフォトシ-ナリータイルの使用の理由は,スカイアーチの根元の地表を見るとわかります。
ここが草地の表現になっています。
WEDでは,地下に潜っているスカイアーチの横を通る道路を表現することはできません。
そのため,フォトシーナリーの利用を勧めておられるのだと推察します。
まとめ
デフォルトシーナリーに手を加えて,ここまで盛りだくさんのシーナリーに仕上げていただいた作者に感謝いたします。
デフォルトシーナリーは,素材としても優れているので今回のような手法で自分の気に入った空港に仕上げる楽しみもあると思います。
パッケージ内にはWEDの元ファイルも同梱されているので,どこに何のライブラリーパーツを使ったのかがすぐにわかります。
このことは,シーナリー作りに大いに参考になります。
作者の方にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
Enjoy Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしています。
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