広島県東広島市豊栄町清武にあるULP専用の飛行場シーナリーを公開します。このシーナリーは私が初めて作成したシーナリーです。出来映えについてはまだまだ不満な点がありますが,なんとか利用できるレベルにはなっていると考えています。ULPでしか利用できない小さな飛行場ですので,定期路線に疲れたときの気晴らしに利用してください。
広島県にある小さな飛行場で初フライトをしませんか
私がWEDで初めて作成した豊栄飛行場シーナリーを公開いたします。
このシーナリーは,読者の皆様への小さなお礼です。
飛行場そのものについては,飛行場のページがあるのでそちらをご覧いただければ概要はおわかりいただけると思います。
FS2004のシーナリーについては「FS道楽」様が公開されています。

シーナリーのダウンロードとインストール
ダウンロード
ダウンロードしたファイルは,”Japan_RJBX_ToyosakaAF_v1.0.zip“です。
表示に必要なライブラリーは次のとおりです。
MisterX library
PP Library
Handy object Library
3D People
CDB Library
JB Library
Puf_Library
多くのライブラリーを使うことになってしまいました。
これらのライブラリーはこれまでご紹介したものですので,すでに導入済みと思います。
まだであれば,次のライブラリーリストを参考に導入を済ませておいてください。

インストール
ダウンロードしたファイルを展開してできた”Japan_RJBX_ToyosakaAF_v1.0“を,X-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーすれば導入作業は終了です。
フォルダー内にはWEDで編集するためのデータも入れておきました。
X-Plane11での飛行
フライトの作成で”RJBX“を指定してして探してください。
利用する機材は,滑走路長が200mちょっとしかないので,標準機体にあるAEROLiTE 103を使います。
なおこの飛行場は,灯火がないので夜間は利用できません。
飛行場のCTAFは豊栄フライトサービスの周波数130.675MHzを設定しています。
あとで理由を説明いたしますが,この飛行場シ-ナリーは,実際の飛行場とは異なり高原に位置しています。
そのため,離陸時に視程を遮ることになる森をかなりの範囲で表示しないようにしています。
滑走路は,写真を参考にして形状や色合いそしてマーキングを表現しました。
ここはうまくいったと考えています。
周りの景色は,地形の関係で実際の飛行場を再現することはできませんでした。
飛行場内の雰囲気を出すため駐車場には国産車を駐車し,駐機場にはクラブ参加者の人々を配置しました。
このシーナリー作成の裏話
単に飛行場シーナリーを公開するのでは話題にならないので,作成しているとき気がついたことをいくつかお話しします。
このシーナリーは,WEDだけで作成したものです。
作成ツールについて
WEDは,マップ上で3D表現ができる新しいバージョンのベ-タ版が公開されています。
まだスクロールバーが表示できなくなったりするバグがあります。
近い将来,OverlayEditorの表示に追いつくことができると思えます。
地形メッシュについて
山の中の飛行場を一から作成するとき,飛行場の位置の地形がX-Plane11で正確に表現されていないという現象があります。
今回の豊栄飛行場もその例の一つで,写真で特定した位置はX-Plane11では斜面になっていました。
飛行場データでは,山の頂上にあるということですので,X-Plane11の標準の地形と写真にある飛行場の場所の実際の地形との違いがあるのでしょう。
またOrtho4XPを使えば飛行場周辺だけの地形を作ることは可能との記事を見ました。
しかしながら今の私のスキルでは不可能なため,とりあえずWEDで表示される写真の位置に飛行場を置くことにしました。
滑走路の表現について
X-Plane11の標準Libraryの滑走路は,いろんなパターンがあって選び甲斐があります。
ただし,小規模の飛行場については透明な滑走路にして舗装のテクスチャーは,標準ライブラリー以外のものから選ぶ必要がありました。
また滑走路内のマーキングがWED上の表示と実際の表示がずれるという現象もありました。
シーナリーを作成するときは,WEDで変更したら,すぐにX-Plane11上で確認するという作業の繰り返しになります。
そのため,起動時間の短い作業環境が必要でした。
飛行場周辺の地表の表現について
これについては,一つ一つライブラリーのテクスチャーを実際に使うことで確認します。
気に入ったものができるまで根気よく探すのですが,時間がかかることこの上ないです。
昔,プラモデルを作っていたとき乾燥後の塗料の色を確認するのに自作の「カラーサンプル表」を作ったことがあります。
シーナリー作りにおいても「テクスチャーサンプルシーナリー」があれば便利なのにと思いました。
オブジェクトについて
豊栄飛行場はULP専用の飛行場です。
静止した飛行機のオブジェクトを探しましたがULPはなかったので,少し異なるマイクロプレーンを使うことにしました。
格納庫や事務所についても,ピッタリの3Dオブジェクトを見つけることが出来なかったので,雰囲気だけを踏襲しました。
外国の飛行場のオブジェクトには,いい雰囲気のものが多くあるので日本のオブジェクトも必要だなぁと考えました。
X-Plane11ではオブジェクトを作るフリーツールも公開されています。
勉強しなくてはならないことが増えますね(笑)
まとめ
初めてシーナリーを作ったあとの感想をとりとめなく書きました。
今回の飛行場作りを通じて,カスタムシーナリーを公開していただいている作者の気持ちに少し近づけたと思います。
このシーナリーを出発点にして,これからもいくつか飛行場を作って行くつもりです。
とりあえずシ-ナリーのない日本にある小さな飛行場を簡単な3D飛行場でそろえてから,スキルを磨いて改良を加えていくことにします。
Enjoy Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.41で表示確認をしています。
コメント