全日空グループで活躍してきたB737-500がもうすぐ退役を迎えます。この機体のエンジンンカウルにはイルカのイラストが描かれているのでスーパードルフィンと呼ばれています。フライトシミュレーターでこの機体を飛ばそうとしたときすぐに見つかったのがFS2004でしたが,FSX向けの機体では見つかりませんでした。今回FS2004向けに公開されていた2種類のデータがFSXでも使えることがわかったのでご紹介します。
FSXで使えるスーパードルフィンのデータ
長く活躍してきたスーパードルフィン
B737-500は全日空グループで長く活躍してきた機体です。
この機体のエンジンンカウルにはイルカのイラストが描かれているのでスーパードルフィンと呼ばれています。
けれどもこの機体がもうすぐ退役を迎えることが報道されました。
私は,FS2004時代にFMSの操作を覚えるために使った機材がANKのB737-500で思い入れがあります。
FSXをATCを使ったIFR用に使おうと準備をしている中で,スーパードルフィンをFSXで使いたいと強く思っていました。
MSFSのスーパードルフィンの塗装データ
FS2004ではANKの機体データが簡単に見つかりましたが,FSX向けの機体では見つけることができませんでした。
またANKから変わったAir nextの機体のデータは,FS2004向けのVistalinersという会社のデータがフリーウェアで公開されていました。
またペイウェアのデータもWilco/Feelthereが発売しているFS2004のPIC-B737向けのデータが公開されていましたが,FSX用はありませんでした。
FSXでなんとか使いたいなと調べてみると,ペイウェアだったVistalinersのFSX向けの機体がフリーウェアとして公開されていました。
また,FS2004のPIC向けのデータをFSXのPIC-B737でも使うことができました。
というわけでFSXでもスーパードルフィンを飛ばせるようになったので導入方法を説明いたします。
FSXで使えるスーパードルフィンのデータ
FSXで使えるFS2004向けのデータはWilco/Feelthere:PIC用とVistaliners用の2種類があります。
Wilco/FeelthereのFSX用PIC-B737は,Evolutionバージョンは発売されていますが高価です。
FS2004/FSX共用で使えたPICの通常バージョンは,発売されていないようですが中古市場からは入手可能だと思います。
ペイウェアのFS2004/FSX用の”Vistaliners B737“はすでに発売されていませんが,フリーウェアとして公開されています。
Wilco/FeeltherPICのデータ
このデータは,FS2004向けとしてFlightsim.comで公開されています。
ファイル名は”ana737.zip“ですので,検索して入手してください。
なお,Google chromeではFlightsim.comの検索機能が働かないので,エクスプローラかEdgeで検索してください。
導入方法は,通常の再塗装データの導入方法です。
“ana737.zip“を展開してできる”ana737“フォルダーを開きます。
このなかにある”readme.txt“内に日本語の導入方法と定義データが入っています。
Vistalinersのデータ
このデータは,私の過去の記事でご紹介したデータでWilco/FeeltherPICのデータと同じくFlightsim.comからダウンロードします。
ファイル名は”vistaliners_b735_nxa.zip“です。
このファイルに適合する基本機体ファイルは,AVSIM.comのライブラリーからダウンロードします。
ファイル名は”echiers737clv11.zip“です。
このファイルには,過去にペイウェアで発売されていたVistalinersのFS2004/FSX向けのB737-300,400,500の基本機体データがすべて入っています。
基本機体の導入
機体の導入は,まず基本機体のインストールから行います。
“echiers737clv11.zip“を適当な場所で展開し,できあがった”echiers737clv11“フォルダーを開きます。
つぎにこの中にある”echiers737clfsx“を開きます。
このフォルダー内には,FS2004向けの”ECHIERS737CLFS2004.exe”と,FSX向けの”ECHIERS737CLFSX.exe“というインストーラーが入っています。
管理者権限で”ECHIERS737CLFSX.exe”を実行します。
インストール先のフォルダーを聞いてくるので,自分がFSXをインストールしているフォルダーを指定します。
Windows10上でのインストールは,互換性を設定しなくても正常に終了します。
塗装データの導入
つぎに,”vistaliners_b735_nxa.zip“を適当な場所で展開します。
出来上がったフォルダー”vistaliners_b735_nxa“を開きます。
ついで”FSX\SimObjects\Airplanes\VL_737-500“フォルダーを開きます。
ここに”vistaliners_b735_nxa“フォルダーの中にあるスーパードルフィンの塗装データである”Texture.air_next“フォルダーをコピーします。
塗装データであるJA304Kの機首の操縦席窓の上には小さな窓があるので“model=”の所は空白にします。
ちなみに窓がないのであれば”no_eyebrow”と記載します。
FSX用に書き換えた機体定義は,次のとおりです。
これを,”aircraft.cfg“に書き加えます。
title=Boeing 737-500 AIR NEXT
sim=Boeing737-800
model=
panel=
sound=
texture=air_next
visual_damage=1
kb_checklists=Boeing737-400_check
kb_reference=Boeing737-400_ref
atc_id=
atc_airline=
atc_flight_number=
ui_manufacturer=Boeing
ui_type=737-500
ui_variation=AIR NEXT – ANA
description=\nRepainted by Masato Motoya(BlueW!ngs).
上書き保存して作業を終了します。
FSXでの表示
Wilco/FeeltherPICのデータ
メニューのアイコンは”?“マークが入りますが,機体を選択すれば次の画面のように正常に表示されます。
滑走路上でもちゃんと表示できます。
Vistalinersのデータ
FSXを起動するとメニューには無地の機体が多数表示されます。
メニューのアイコンは”?“マークが入りますが,機体を選択すれば次の画面のように少し黒く表示されます。
フライトが始まれば機体は次の画面のように正常に表示されます。
ちょっと見でPICと違う点は,エンジン内のファンブレードの部分が黒くなっているところです。
この機体の仮想コックピットはこのままでは正常に表示できないようです。
パネルは,FSXのデフォルトのものを利用しているようです。
また滑走路上に表示したときポジションライトが点灯していないので,”L“キーを押して点灯させます。
ポジションライトのスイッチをパネルで探してみましたがみつけることができなかったので,この方法を使いました。
まとめ
FSXで使えるスーパードルフィンができあがったので,FSXのATCを使ったIFRを楽しめそうです。
またFSXで使えるB737-300,400の新しい基本機体が見つかったのでVistalinersの再塗装データを探してみるのも楽しいかもしれません。
Enjoy Flight!
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