フライトシミュレーターの起動画面がメイグス飛行場の滑走路36だったというのが,私の記憶に残っているのはMSFS98からです。FS2004になってもデフォルト起動時の場所はメイグス飛行場でした。しかしFSXでは別の場所に変わってしまいました。世界のFSファンはこの状態を残念に思ったのかFSX用にメイグスシーナリーを公開しました。またX-Plane11ではデフォルトでメイグス飛行場が残っています。そしてAFS2では別売ながらメイグス飛行場が復活しました。私をはじめとしてFSファンは,初期のMSFSでなじみであったメイグスの滑走路36を忘れることができないのでしょう。そこでメイグス飛行場シーナリーの時の流れをたどってみることにしました。
フライトシミュレーターに残り続けるメイグス飛行場
今も残るシミュレーター上のメイグス
フライトシミュレーターの起動画面がメイグス飛行場の滑走路36だったというのが,私の記憶に残っているのはMSFS98からです。
OSとFSの変遷をおさらいしました。
私は,PCAT互換機登場の頃ショップブランドのPCでFS5をPC-DOS上で動かしていた記憶があります。
Windows98が登場しFS2004になってもデフォルト起動時の場所はメイグス飛行場でした。
しかしWindowsXP上のFSXでは別の場所に変わってしまいました。
世界のFSファンはこのことを残念に思ったのかFSX用にカスタムシーナリーを投稿しました。
Windows10他のX-Plane11ではデフォルトシーナリーとフリーウェアとペイウェアに3種類のメイグス飛行場があります。
そしてAFS2でも別売ながらメイグス飛行場が復活しました。
私をはじめとしてFSファンは,初期のMSFSでなじみであったメイグスの滑走路36を忘れることができないのでしょう。
実際のメイグス飛行場の場所をGoogleマップでみるとノーザリーアイランド公園に変わっています。
Wikipediaで調べると2003年3月にメイグス飛行場はなくなっていました。
FS2004においてメイグス飛行場は記念碑という存在になっていたことを今更ながら知りました。
メイグス飛行場シーナリーの変遷
FS98
FS98上のメイグス飛行場は,あっさりとしたシーナリーでした。
X-Plane11のprefab空港よりも簡素でしたが,私は飛行できたときの喜びは忘れることができません。
ゲームポートに接続したジョイスティックを握りしめて毎日飛んでいたものでした。
FS98は,64bitのWindows10であれば仮想マシン上で動かすことができます。
動かしてみたい方は,私の記事を参考にしてください。
FS2004
FS2004では,周囲の風景を含めリアルになりました。
フレームレート(FPS)という概念が出始め,マシンパワーを追いかける日々が始まったのもこの頃だと思います。
ジョイスティックもUSB接続のフォースフィードバック装備に変わり,私は懸命に場周飛行を練習したものです。
FSX
FSXでは,デフォルトのシーナリーからなくなってしまい,平坦な陸地に変わりました。
けれども,世界中にいるFSファンの期待に応えたからなのか,2009年にFSX用のメイグス飛行場フリー・シーナリーが公開されました。
このシーナリー”kcgxfsx1.zip”は,現在でもAVsimライブラリーからダウンロードできます。
このシーナリーをFSXに導入するとFS2004の世界が復活します。
次世代のMSFSは2020になるようですが,当時はMSFSが開発されなくなりP3Dに変わりました。
X-Plane11
私は,自分のPCインフラでも動かせる新しいFSとして,P3Dの代わりにX-Plane11を選びました。
X-Plane11では,デフォルトシーナリーにメイグス飛行場があるのですぐに飛行できます。
ここで注意しなくてはならないのが,W2XPのデータです。
アメリカのW2XPデータを導入していると,現在の公園のデータを反映するためか滑走路上に木が生えてしまいます。
デフォルトシーナリーを使うときにはアメリカのW2XPデータを無効化する必要があります。
一方でフォトシーナリーをベースに作られたメイグス飛行場シーナリーも公開されています。
このシーナリーを使えば,W2XPのデータを入れていても大丈夫です。
このシーナリーの導入については,この記事の後ろの方で説明しています。
AFS2
最近私が導入したAFS2には,シカゴ近辺のシーナリーは含まれていません。
けれども別売シーナリーがOrbxから発売されています。
このシーナリーは,X-Plane11用の別売シーナリーから派生したもののようです。
たまたま2019年末セールで安価に入手することができました。
このシーナリーでは,FS2004時代の飛行場と周辺の街がフォトシーナリーベースで完全再現されています。
私のPCで動かしたときのFPSも60前後ですので,FS2004と同程度のなめらかさです。
X-Plane11用シーナリーのダウンロードとインストール
ペイウェアをおすすめするのは気が引けるので,X-Plane11用に公開されているメイグス飛行場と周辺シーナリーをご紹介することにします。
表示に必要なライブラリは,明記されていないのですがこれまでご紹介したライブラリーを導入してあれば大丈夫です。
ダウンロード
このシーナリーは,9つの部分から成り立っています。
ダウンロードするファイル名とリンクは次のとおりです。
KCGX Meigs – United Center 2.0.0
KCGX “Meigs McCormickPlace&SoldierField.zip” 2.0.0
Meigs KCGXObjects
KCGX Meigs Museum of Science 1.0.0
Meigs – Multi-Buildings
MeigsSouthOfLoopOrthos
MeigsAirportOrthos
MeigsLoopAndNavyPierOrthos
MeigsWrigleyFieldOrthos
インストール
そのすべてを個別にダウンロードし,展開してできたフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
Scenery packs.iniのシーナリー定義に並べる順番を次のとおりにしなければ,消えてしまう建物があるそうです。
X-Plane11での飛行
飛行場の全景です。
残念ながら,滑走路と平行して走る誘導路がなくなっています。
動く波は,Wave Libraryによるものです。
シカゴ市街地も,フォトシーナリーとW2XPライブラリーでしっかり再現されています。
3FPSjをMAX QUALにすると16FPS位に低下することがあるのがつらいところです。
場周飛行中に機外からみたMeigsです。
もう少し飛行して最終進入のために右旋回する前というところですね。
最終進入時のMeigsです。
いつ見ても,懐かしい風景です。
誘導路復活の可能性
デフォルトのメイグス飛行場シーナリーをゲートウェイから入手して,このカスタムシーナリーに上書きしてみました。
結果は次の画像のように誘導路の輪郭だけが表示されます。
WEDかOverlayエディターで,タイルを追加すれば誘導路は復活できると思います。
シーナリー編集のスキルをアップさせないといけませんね。
まとめ
メイグス飛行場は,私を含めたFSファンの中にある思い出の飛行場だと思います。
私は,AFS2のメイグス飛行場を見て,すぐ飛んでみたいなと思いました。
新しいシミュレーターが発売されても,メイグス飛行場で練習したことを忘れないためにメイグス飛行場が残って行くのだと思います。
MSFS2020ではどうなるのか,ちょっと気になりますね。
Enjoy, Flight!
この記事のX-Plane11のシーナリーは,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.40r2で表示確認をしています。
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