パソコンをはじめたころに,何をしていただろうと考えていました。
そういえば,雑誌に発表されていた,BASICのStarTrekゲームのプログラムを打ち込んで遊んでいたことを思い出しました。
こういったレトロゲームは,現在のような反射神経を必要とするものでなく,ゆったりとした時間を過ごすのに ちょうどいい のんびりしたゲームでした。
アメリカ人は,Startrekに異常な情熱を持つ人が多いと聞いています。
もしかしたら,iPhoneで遊べるStartrekがあるのではないかと,AppleStoreで探してみました。
StartrekゲームがAppleStoreにありました
Old Trek
ありました!
その名は「Old Trek」
残念ながら,無料ではなかったのですが 価格は120円でした。
懐かしさから,すぐに 支払って遊んでみました。
こういったOLDスタイルのゲームは,ゆっくり遊べるのと,途中で中断することができます。
現代のスピード感のある,シューティングゲームと違って,反射神経が必要とされるわけではありません。
ですから,私のような人間でも 安心して すきま時間に楽しむことができます。
かつて,私の世代はコモドールPET,シャープMZ-80,NEC PC-8001とPC-8801などの レトロPCで BASICプログラムコードを 雑誌を見ながら打ち込みました。
昔なら,カセットテープに保存したプログラムを 読み込むのに数分かかったモノです。
しかし,今は ぽちっ とスマートフォンのアイコンをクリックするだけ…
Startrekゲームについては,Wikipediaの記事が,よくまとまっています。
いやー,いいですねえ。
でも,私は遊び方を半分忘れていました。
画面フォントは,昔のコモドールBASICの雰囲気です。
下の画面はアイコンをクリックしてゲームを始めたところです。
BASICゲームの時は,コマンドラインから
”L” Long Range Sensor (長距離センサー)とか
”W0105″ Warp 1.0 5の方向という風に入力していました。
iPhoneでは,メニューが上半分に表示されています。
画面下 2/3が昔のPC画面のようにスクロールします。
しかも,先に表示された部分もスクロールして見ることができるので,
昔のように,再コマンドを入力する必要もありません。
「New Old Startrek Game」ですね。
このゲームは,初期に公開されたバージョンを基にしているのでしょう。
日本で公開されたプログラムにあった,コンピュータとか,インパルスエンジンというコマンドはありません。
その分,コマンドが単純で覚えやすいです。
Old Trekの遊び方
宇宙空間
このゲームで エンタープライズ号が動くことのできる 宇宙空間は 2次元空間です。
宇宙空間は,”Quadrant”という空間で区切られ,8x8=64の “Quadrant” で構成されます。
それぞれの ”Quadrant”は,縦軸方向-横軸方向の順に,1-1が一番左上,その下が2-1,右端の一番下が8-8と表示されます。
”Quadrant”は,”Sector”という点で構成され,8x8=64の “Sector” で構成されます。
それぞれの ”Sector”は,縦軸方向-横軸方向の順に,1-1が一番左上,その下が2-1,右端の一番下が8-8と表示されます。
ゲームの目標と制限事項
このゲームの目標は,設定された敵(KLINGON数)を限られた移動回数(Warp数)で撃破するというものです。
制限事項は,”Year(年)”が30年,”Photon Torpedos(光子魚雷)” が10本,”Energy(エネルギー)”が,4000です。
“Photon Torpedos(光子魚雷)”と”Fire Phaser(フェーザー砲)”という武器で,敵を撃破していきます。
“Photon Torpedos(光子魚雷)”は,1発でひとつの敵,星,”Starbase(基地)”を破壊でき,”Energy(エネルギー)”は,ほとんど減りません。
”Fire Phaser(フェーザー砲)”は,星に隠れた敵に有効で,星や”Starbase(基地)”には,影響がありません。しかし,撃った分の”Energy(エネルギー)”が減ります。
”Energy(エネルギー)”がなくなると動けなくなり,ゲームオーバーになります。
”Energy(エネルギー)”は,”Fire Phaser(フェーザー砲)”や,敵からの攻撃を防ぐシールド,移動,センサーに使うので残量には注意が必要です。
”Starbase(基地)”に”DOCK(接岸)”すると,”Energy(エネルギー)”や”Photon Torpedos(光子魚雷)”が補給(回復)されます。
移動の方法
移動するには”Warp Control(ワープ)”を使います。
1回Warpすると,Yearがひとつ減ります。
移動するには,”COURSE(方向)”と”WARP(距離)”を小数点第2位までの数で入力し,”Warp Control”ボタンをクリックします。
”COURSE”は,時計の3時の方向が”1”,反時計回りに45度ずつ”2”~”8”を表します。
なお,”8.999”は”1.0”と同じ意味になります。
“Warp”は,1.0で 隣の”Quadrant”に移動します。
ただし,斜め隣の”Quadrant”に 移動する時は,1.42の移動が必要です。
それ以上の移動距離は,電卓で計算する必要があります。
空間の調べ方
空間の情報を調べるとき使うのは, ”Long Range Sensor(長距離センサー)” と” Short Range Sensor(短距離センサー)”です。
”Long Range Sensor(長距離センサー)” と” Short Range Sensor(短距離センサー)”ともに”Energy(エネルギー)”を使います。
Long Range Sensor(長距離センサー)
”Long Range Sensor(長距離センサー)”は,エンタープライズ号が位置する ”Quadrant”と,その周囲の”Quadrant”の,敵の数,基地の数,星の数を表示します。
星1だけだと”1”,星1と基地だと”11”,敵4,基地0,星1だと”401”と表示されます。
Short Range Sensor(短距離センサー)
” Short Range Sensor(短距離センサー)”は,エンタープライズ号が位置する”Quadrant”内の各”Sector”を調べます。
8x8=64の ”・”で,ひとつの”Sector”を表示します。
その中に,エンタープライズ号を”E”,敵(KLINGON)を”K”,星を”*”,基地を”B”と表示し
ます。
武器の使い方
“Photon Torpedos(光子魚雷)”の撃ち方
”COURSE(方向)”を1-8.99の範囲で入力して,”Photon Torpedos”ボタンにタッチします。
”Fire Phaser(フェーザー砲)”発射のやり方
”PHASER ENERGY”の欄に,数字”1~1000.0”を入力して”Fire Phasers”ボタンにタッチします。
1000エネルギーだと,敵4隻くらいは撃破できますが,使いすぎでしょうか。
この武器の威力は,距離にも影響されるので,エネルギーの加減が難しいです。
補給のしかた
”Starbase(基地)”に”DOCK(接岸)”して,”Energy(エネルギー)”や”Photon Torpedos(光子魚雷)”が補給(回復)します。
”DOCK(接岸)”するには,エンタープライズ号”E”を,”Starbase(基地)”がある位置”B”の ”Sector”の周囲に移動させることが必要です。
エンタープライズ号”E”を,”Starbase(基地)”がある位置”B”の ”Sector”の周囲に移動できれば”DOCK(接岸)”状態になるので,補給が完了します。
勝利!
制限期間内に敵を撃破すると,お褒めの言葉がもらえます。
ただそれだけなんですよ。
Help
Help画面に,使い方は書いてあります。
私の場合は,思い出しながら読んだので 理解しやすかったのかもしれません。
はじめて遊ぶ方は,「なんと面倒くさいゲームなんだ!」と言われるでしょうね。
でも,初期のパーソナルコンピューターで こういったゲームに夢中になっていた世代がいる ことを知っておいて欲しいものです。
コメント