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X-Plane11にw2xpで作られたデータを使ってアジアの建物を表現してくれるフリーデータがあります。このデータの導入により,FPRにあまり影響を与えずに日本国内のVFR環境を整えることができました。けれども公開されているデータをそのまま導入した場合,アジア全体のデータで5GB以上のディスクを占めてしまいます。またデータの読み取り時間も外部ディスクからだと長くかかるので,日本国内だけのデータにできないかと考えました。うまくデータを取り出すことができたので,その方法を説明します。
日本の詳細な建物データをX-Plane11に導入する方法(その2)
“w2xp_Asia”を元にして日本国内だけの建物表現を充実させる方法
日本の風景用のW2XPデータ
フリーの地図データから建物のオブジェクトを作成する”Word2XPlane“というツールがX-Plane10の時から公開されています。
そしてこのツールを使って作られた世界中の建物オブジェクトデータも公開されています。
日本を含む地域のデータは,”w2xp_Asia“という区域のデータの中に入っています。
この”w2xp_Asia“の導入方法については,私の記事でご紹介したところです。
この”w2xp_Asia“フォルダーは1.5GBという大きさがあるので,私のPCインフラのように容量に制限がある場合には,これを使うためには別のディスクにいれてリンクを張るという方法を取らざるをえません。
しかも,X-Plane11は使うシーナリーをフライト時に読み込むため,外部ディスクにデータを置くと少しだけ起動時間が長くなってしまいます。
起動時間を短くする目的で,別の作者の方が国ごとのW2XPデータを作られ,日本は”W2XP_Japan“というデータで公開されました。
X-Plane.orgより引用
しかしながら,この”W2XP_Japan”を”w2xp_Asia”と比較したところ建物データがかなり省略されていることがわかりました。
日本国内表示に必要なW2XPデータだけを利用する
日本国内だけのW2XPデータ
“W2XP_Japan”の存在で,w2xpの日本だけのデータをまとめることができるということがわかりました。
それならば”w2xp_Asia”を元にして,自分だけの”w2xp_Japan“を作ることができるのではないかと考えて,”w2xp_Asia”から日本だけのデータを取り出すことにしました。
そうすればディスク容量を圧迫せず,しかも起動時間を少しでも短くできるのではないかと考えたわけです。
新しい”w2xp_Japan”の作り方
X-Plane11のシーナリーは,緯度経度の1度を一つの区画とした,オーバーレイ構造という”正月のお供え餅“のような構造をしています。
一番下のお餅が地形メッシュ,その上のお餅がフォトデータ,そしてスルメやウラジロ役のライブラリーがあって一番上にダイダイである空港データがあるというわけです。
“w2xp_Japan“データは,表示の優先順位が空港の下位でライブラリーやメッシュデータの上位に位置するデータです。
地形メッシュと同じエリアの建物データを抜き出せば良いのですから,メッシュ地形データを参考にします。
必要なものは日本国内部分のデータだけですから,日本の高精細メッシュ地形データにあるフォルダー名と同じものを”w2xp_Asia”フォルダーから抜き出します。
高精細メッシュ地形データのフォルダーを開くといくつかのフォルダーが表示されます。
このフォルダーの数字は10度ごとのシーナリーデータの緯度経度を表していて,それぞれのフォルダー内に,緯度経度1度ごとのデータが入っています。

このフォルダーを表示したまま,”w2xp_Asia“フォルダーを別ウインドウで開きます。
つぎに新しく”w2xp_Japan“フォルダーを適当な場所に作ります。
高精細メッシュ地形データのフォルダーを見ながら,”w2xp_Asia”フォルダーのなかから同じ名前のフォルダーを選び,”w2xp_Japan“フォルダーの中に作った”Earth nav data“フォルダー内にコピーします。
つぎに”w2xp_Asia”フォルダーのなかにある”fcades-BlackRoofs“,”facades-osm2xp“,”facades-w2xp“,”objects“の4つのフォルダーを”w2xp_Japan”フォルダーの中にコピーします。

これで新しい”w2xp_Japan”データができあがります。
コピーし終わったら,このフォルダーをX-Plane11のCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
国内分だけなら500MB以下ですから,Custom Sceneryフォルダーに入れておいても問題はありません。
Scenery packs.iniをメモ帳で開いて”w2xp_Asia”の定義位置に”w2xp_Japan”を書き込みます。
もちろん,リンクのところをCustom Sceneryフォルダー内にある他のライブラリデータと同じように書き直しましょう。
“Japan pro”ライブラリと”w2xp_Japan”の優先順位についてですが,オリジナルの”Japan pro”を使う場合には,FPSを低下させないために,次のように“w2xp_Japan”の優先順位を上げてください。
これでも,ちゃんと東京スカイツーリや新幹線は表示できます。

これで日本国内だけのw2xpデータの導入作業は終了です。
表示される建物の形に注意をしましょう
ただしオリジナルの”Japan pro”を使う場合には,”w2xp_JAPAN”で優先表示される建物に注意してください。
この優先順位では,私の地元の広島駅周辺の建物の形がおかしな表現になってしまいました。
そこで,私の作った”Japan pro”バージョンを使って,”w2xp_JAPAN”よりも優先的に表示することにしました。

“w2xp_JAPAN”を優先すると,新幹線の線路わきに三角屋根の付いた背の高いビルが表示されてしまいました

“Japan pro”を優先させると山形の屋根のビルはなくなり,日本的なビルになります
さきに日本国内のデータを抜き出すときに,コピーではなく”w2xp_Japan”フォルダーに移動させたならば,日本のデータのない”w2xp_Asia”になります。
こうすれば,”w2xp_Japan”をCustom Sceneryフォルダー内,”w2xp_Asia”を別ディスクに置いて共存させることもできます。
どうしても,読み込み速度は気にせず,日本以外のアジアの国々のデータも残したいときの対応ということになります。
まとめ
日本国内に限定したW2XPデータを作ることができたことから,またひとつVFR環境を最適化することができました。
日本国内に限っていえば,これでなんとか環境が整ったことになります。
たくさんのシーナリーを導入すれば,起動時間が長くなることは避けられません。
昔から言われている言葉に「小欲知足」というものがあります。
欲張らずにシーナリーを選んで導入し,快適なVFR環境を維持しましょう。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.36r2で表示確認をしています。



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