ジブラルタルは,イベリア半島の南東端に突き出した小半島部分にあるイギリスの海外領土です。半島には「ヘラクレスの柱」と呼ばれる岩山がそびえています。ここにあるジブラルタル空港の滑走路にはスペイン国境からジブラルタルに入る道路が中央部を横切っています。ここを通行する車は,飛行機の離着陸の際には通行を止められます。再現度の高い岩山と離着陸の際に車の通行が止まる様子も再現されるこの空港のシーナリーをご紹介します。
リアルな地形と交通を再現したX-Plane11のジブラルタル空港シーナリー
ジブラルタル空港
ジブラルタルは,スペインの南部イベリア半島にあるイギリスの海外領土です。
古代から交通や軍事上の要衝として争いが絶えなかった場所です。
詳しい歴史は,Wikipediaに掲載されているのでごらんください。
ジブラルタルには,1780mの滑走路を持つ空港があります。
この空港には,国際空港であるにも関わらず計器進入装置が設置されていません。
また着陸コースは,スペイン上空を通らないように海上から進入するように定められています。
半島にそびえる「ヘラクレスの柱」と呼ばれる岩山の崖のそばにある滑走路に目視で着陸しなければならないため,パイロットからはヨーロッパで最も危険な空港の一つとされています。
またこの空港の滑走路の中央には大きな道路が横切っています。
フォトシーナリーとプラグインの力をかりて再現されたリアルなジブラルタル空港シーナリー
ジブラルタル空港の特徴は,岩山と滑走路を横切る遮断機のある道路です。
デフォルトシーナリーもこの空港の特徴をある程度再現しています。
けれどもシーナリーの山はポリゴン細工のようであり,道路は車が通行しない遮断機はありません。
先に”SpainUHD Ver2“という高精細フォトシーナリーをご紹介しましたが,ここジブラルタルも対象区域に含まれています。
また,このフォトシーナリーに合うように調整されたフリーシーナリーが公開されています。
ジブラルタル空港シーナリーの導入作業
高精細フォトシーナリーの導入
リアルな岩山を再現するために”SpainUHDv2“を導入します。
地中海沿岸は,気候が安定している場所ですので,フォトシーナリーを使うのに適しています。
今回導入するのは,ジブラルタル空港を含むセクションと東西のセクションの3セクションです。
導入作業の概要は,私の前の記事を参考にしてください。
空港シーナリーの導入
シーナリー
シーナリーのタイトルは”LXGB-sdh Gibraltar International v1.1.1 1.2.2b“で,X-Plane.orgからダウンロードします。
ダウンロードリンクをクリックすると,数種類のバージョンが表示されます。
SpainUHDv2フォトシーナリーを利用するものは,一番下に表示されている”LXGB-sdh-1.2.2c-v2-SpainUHD.7z“です。
プラグインとライブラリー
このシーナリーに使うプラグインとライブラリーはつぎのとおりです。
日本国内のフリーウェア空港に使うライブラリーがほとんどですが,いくつかまだ導入していないものがありますので,不足しているものを確かめて導入しておいてください。
“Ground_Traffic plugin“は,シーナリーに含まれており自動車交通の表示に使います。
私がまだ導入していなかったものは,2つありました。
導入していなかった”Parking_Stands and Signs Library“は遮断機の表示に,”cemetary library”は墓地の表示利用されます。
Ground_Traffic plugin (Included with the scenery)
BS2001_Object_LibraryCDB_library
cemetary library
Parking_Stands and Signs Library
Wave_Library
空港シーナリーの導入作業
作業は,通常のフリーシーナリーと同様です。
ダウンロードした”LXGB-sdh-1.2.2c-v2-SpainUHD.7z“を展開し,できあがった”LXGB-sdh-1.2.2c-v2-SpainUHD“フォルダーをCustom Sceneryフォルダー内にコピーします。
“.7z”ファイルの展開ツールは,つぎのリンクからダウンロードできます。
フリーシーナリーの詳しい導入手順は,私の過去の記事を参考にしてください。
X-Plane11での表示
まずは,デフォルトシーナリーとの違いをごらんください。
岩山や海岸など周辺の風景表示は,SpainUHDv2のものですが,さすがといったところです。
この空港の特徴の一つである滑走路を横断する道路には,動く車が表示されます。
航空機が滑走を始めると道路の交通は止まり,離陸すると通行が再開されます。
上空にあがって全景を表示すると,ジブラルタル港の多くの船舶が見られます。
FPSについて
さて心配なFPSですが,晴天時雲なしの状態では大きな低下はみられません。
就航している機材
この空港に似合うBritish AairwaysのB737-800をご紹介しておきます。
タイトルは”British Airways – Boeing 737-800(Default) – XP11 1.0.0”です。
導入方法は,私の過去の記事をごらんください。
A320は残念ながらペイウェアしかありませんので省略いたします。
まとめ
この空港は,チャーリー古庄氏の著書”世界のびっくり空港探訪記”で知った空港です。
世界旅行はできませんが,X-Plane11でジブラルタルのリアルな風景をみることができたので大満足です。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.36r2で表示確認をしています。
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