マルキーズ諸島はフランス領ポリネシアに属する島々です。タヒチから北東に約1500kmの距離ですが,タヒチ島などソシエテ諸島の島々が珊瑚礁に囲まれているのとは異なり,冷たい海流の影響で珊瑚礁が発達していません。島々の海岸は絶壁が多く,中心部には巨岩がそびえている絶景の島があります。ソシエテ諸島と同じく,島伝いに飛行できるので絶景を眺めながらVFRで飛行するのに最適な島々です。このマルキーズ諸島のシーナリーと島巡りのTahiti Nui航空のツインオッターをご紹介します。
巨岩と絶壁を楽しめるX-Pane11のマルキーズ諸島シーナリー
マルキーズ諸島とは
フランス語読みはマルキーズ諸島(îles Marquises),英語発音読みでマルケサス諸島(Marquesas Islands)といいます。
マルキーズ諸島はタヒチから北東に約1500kmの距離にあるフランス領ポリネシアに属する島々です。
タヒチ島などソシエテ諸島の島々が珊瑚礁に囲まれていますが,マルキーズ諸島は冷たいペルー海流の影響で珊瑚礁が発達していません。
島々の海岸は波によって削られた海食崖と呼ばれる絶壁が多く,中心部に巨岩がそびえている島もあります。
マルキーズ諸島内で一番大きい島はヒバ・オア島で,画家ポール・ゴーギャンや,歌手ジャック・ブレルが晩年ここに移住したことで知られています。
島の地形を再現したX-Plane11のマルキーズ諸島シーナリー
ダウンロードとインストール
ダウンロード
空港のデータ
マルキーズ諸島のシーナリータイトルは,”Archipelago of Marquesas Islands 1.1.0“とX-Plane.orgで紹介されています。
先にご紹介したソシエテ諸島シーナリーパッケージの続編のような位置づけです。
マルキーズ諸島シーナリーパッケージは,ヌクヒバ(NTMD),ヒバオア-アツオナ(NTMN),ウアポウ(NTMP),ウアフカ(NTMU)という4つの空港を含んでいます。
また,精細地形データとフォトシーナリーで絶景の島々を再現しています。
ここで注意しなくてはならないことがあります。
X-Plane.orgにあるダウンロードリンクがマルキーズ諸島シーナリーに直接リンクしていません。
そのため,パッケージは私が探し出した次のリンクからダウンロードしてください。
表示されたページにあるダウンロードというボタンをクリックするとつぎのポップアップウインドウが表示されます。
なお,表示に必要なライブラリーは,OpenSceneryXだけです。
タヒチヌイ航空のツインオッターの塗装データ
島々を飛行するためのタヒチヌイ航空のDHC-6ツインオッターの塗装データへのリンクはX-Plane.orgのパッケージの説明文中にあります。
このデータは,私が先にご紹介したイギリスにある”Barra空港からFlybeのツインオッターを飛ばす“の記事中にあるDHC-6基本機体で使うものです。
塗装データのダウンロードリンクの位置は,ページの下あたりにあります。
ダウンロード先のページにある基本機体のダウンロード先は,URLが変更になったので機能しません。
新しい基本機体のリンク先は,つぎのとおりです。
空港データのインストール
マルキーズ諸島シーナリーパッケージは”NTMN….v.18-71_(140).zip“という名前です。
このファイルを適当な場所で展開します。
できあがった,”MarquisesV1.1“フォルダーを開きます。
中にある”Aerodromes NT.. Iles_Marquises XPFR“が空港のデータです。
また”yOverlay Iles_Marquises XPFR“が精細地形データです。
そして”zOrtho Iles_Marquises XPFR“がフォトシーナリーです。
この3つのフォルダーを,X-Plane11のCustom Sceneryフォルダーにコピーします。
X-Plane11を起動してメインメニューが表示されたらすぐに終了します。
つぎにCustom Sceneryフォルダー内にある“Scenery packs.ini”を次のように編集します。
“zOrtho Iles_Marquises XPFR”は,一番下あたりに,”yOverlay Iles_Marquises XPFR”をフォトシーナリーの上あたりになるように編集します。
各シーナリーパーツの位置関係についての詳しい説明は,私の過去の記事を参考にしてください。
チャートと航空図
“MarquisesV1.1″フォルダーの中にある”Aerodromes NT.. Iles_Marquises XPFR/Charts“フォルダーの中に各空港のチャートが入っているので,飛行するときの参考になります。
また各空港の位置関係は,SkyvectorのVFR航空図を利用すると便利です。
タヒチヌイ航空塗装データのインストール
ダウンロードした”Tahiti nui.zip“を展開します。
できあがった”Tahiti nui“フォルダーを開きます。
中にある同名の”Tahiti nui”フォルダーを,”X-Plane11/Aircraft/DHC63L Twin Otter Landplane v1051/liveries”フォルダーにコピーします。
詳しい導入方法は,私の過去の記事を参考にしてください。
アイコンファイルが入っているので,フライト作成画面でタヒチヌイ航空の機体が表示できます。
X-Plane11での表示
パッケージの説明によると,起伏のある滑走路を正しく表示するために,「滑走路は等高線に従う」設定にする必要があるとのことです。
それでは,各空港の全景とターミナルの画像をご紹介します。
ヌクヒバ空港(NTMD)
ヒバオア-アツオナ空港(NTMN)
ウアポウ空港(NTMP)
ウアフカ空港(NTMU)
まとめ
同じポリネシアに属する島々でも,ソシエテ諸島とマルキーズ諸島では海流の影響で海岸の風景は大きく異なります。
VFRで,これらの島々の風景を比べて楽しめるのもX-Plane11の良いところですね。
しかもタヒチヌイ航空のDHC-6は,ポリネシアの島巡りには最適の機体です。
波打つ滑走路で上手に離着陸してください。
Enjoy, Flight!
この記事は,次の製品のオンラインバージョンアップ版11.36r2で表示確認をしています。
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