計器飛行方式を学んで,シミュレーターの楽しみを増やしませんか
飛び方がわからないから,フライトシミュレーターブームが下火に?
フライトシミュレーターが下火になったのは,あまりに操縦技術の習得が難しいからではないかと思います。
私がフライトシミュレーターに親しみはじめたのはFS5の時代です。
まだまだグラフィックも荒々しく,シミュレーターといえるのかなという程度でした。
FS98が発売されて,日本のフライトシミュレーターブームが始まったと思います。
その頃には,良い参考書が複数出版されていました。
現在では,ソフトウェアに付属する教習課程を実行するか,実機操縦の参考書を求めるくらいしかありません。
そこで,計器飛行技術を習得するために参考になる書籍を紹介することにしました。
その本とは「Microsoft Flight Simulator 98 フライトテクニック」Microsoft Press刊
原題を”Instrument Flight Techniques」といいます。
この本は,私が計器飛行方式を学ぶのに使った最初の書籍です。
わかりやすいのが特徴です。
この書籍なら,なんとか古書店かBOOKOFFで入手可能なようです。
出版が1998年ですから,かなり古いので中古価格も安価です。
計器飛行方式の教科書?
原書は,航空スポーツの盛んな米国で出版された書籍の翻訳です。
著者のMichele Chambre(ミシェル シャンブル)は,米国の飛行教官でIFR技術の練習にフライトシミュレーターを定期的に使用しています。
そういった理由もあってこの本は,計器飛行方式の教科書みたいで内容は充実しています。
目次から,Chapterを拾い出して紹介します。
Chapter1 飛行前点検 シミュレータの設定調整
Chapter2 航空機 シミュレータ付属機体の特性説明(古いPCの時代の物であまり役に立ちません)
Chapter3 計器飛行の基礎・・・このあたりから本論です。
Chapter4 航空の基礎
Chapter5 航法を基礎
Chapter6 進入図の概要
Chapter7 高度な航法
Chapter8 高度な計器飛行のトレーニング
Chapter9 インターネットの中を飛ぶ ネット接続しての飛行:現在はありません。
Chapter3~8までが,普遍的な計器飛行方式の学習参考書になっています。
フライトシミュレーターを楽しむことの中には,飛行のルールの取得や気候変動に対応できる技量を磨くということもあると思います。
こういった学習は大変ですが,楽しみ方を増やすために役に立つことだと思います。
実機の計器飛行教科書
おまけで,実機の計器飛行教科書を一冊紹介します。
土屋正興著 「計器飛行方式」Instrument Flight Rules 鳳文書林出版販売刊です。
1998年刊行ですから,運が良ければ見つかるかもしれません。
この本は,実機の計器飛行方式を解説した本で,ちょっと堅苦しくて難解です。
私は,詳しさを生かして用語事典として使っています。
現在は,改訂版が「計器飛行演習」という名前で出版されています。
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