FS2004は飛行機の歴史をたどることができるフライトシミュレーターです。そして飛行場の歴史もたどることができるシミュレーターです。複数のFS2004環境を1台のPC上に作ることができるようになったので,飛行場の歴史をたどることが簡単にできるようになりました。極端に言えばFS2004でタイムトラベルができるわけです。その方法をご紹介します。
昔の羽田空港にタイムトラベルして飛行する
複数のFS2004環境を作ることで再現できる昔の空港風景
FS2004は昔の飛行機データを導入することで,飛行機の歴史をたどることができます。
また,昔の飛行場シーナリーを導入することで,飛行場の歴史をたどることもできます。
羽田空港の歴史については,Wikipediaを読みましょう。
私はこれまで,現代日本の空港を充実させることを目標にしてきました。
その中で昔の羽田空港を再現したシーナリーを見つけました。
昔の羽田空港は,当然周囲の風景も異なります。
昔の羽田空港をシーナリーを導入すれば,現代日本の風景との整合はとれなくなりますので,導入を見送ってきました。
最近になって,複数のFS2004環境を1台のPC上に作ることができるようになりました。
これを生かして昔の風景を再現した環境を現代とは別に作ることにしたので,飛行場の歴史をたどることが簡単にできるようになりました。
極端に言えばFS2004を使って昔にタイムトラベルができるわけです。
1962年から72年までの3つの年代を再現した羽田空港シーナリー
インストール前の準備
昔の羽田空港シーナリーを導入する前に,複数のFS2004環境を作っておいてください。
そして初期化したFS2004環境にレトロな風景を作っていくのが簡単です。
昔の羽田空港シーナリーは,空港シーナリーだけでなく周囲の風景もそっくり入れ替えてしまうシーナリーです。
また,現代の羽田空港周辺にある橋なども削除してしまいます。
これまで多数のシーナリーや航空機を導入している現代の環境にレトロなものを入れると,混乱してしまうのでやめておきましょう。
「レトロ羽田シーナリー」のダウンロードとインストール
ここでは説明の都合上「レトロ羽田シーナリー」と呼びます。
ダウンロード
「レトロ羽田シーナリー」は,Flightsim.comからダウンロードします。
もう一つcalclassic.comにもダウンロードリンクがありますが,ジャンプする先はflightsim.comです。
ダウンロードできるファイル名は”haneda_retro.zip“です。
インストール
ダウンロードした”haneda_retro.zip“を適当な場所で展開します。
展開してできた”haneda_retro“フォルダーを開きます。
この中に”Haneda_readme.txt“という説明書きが入っています。
このファイルを自動翻訳すればインストール方法はわかりますが,重要な部分だけを抜粋して説明します。
シーナリーの表示に必要なライブラリー
「レトロ羽田シーナリー」の表示には,つぎの2つのライブラリーが必要です。
これらのライブラリーをあらかじめインストールしておいてください。
Classic Scenery Libraries v4は,私の過去の記事でご紹介しているページからダウンロードしてください。
シーナリーのライブラリー登録
シーナリーの選択
“haneda_retro”フォルダーには,1962年,1965年,1972年の3つのフォルダーがあります。
この3つをシーナリーライブラリーに登録します。
使うときには,どれか一つを有効化して利用します。
複数のシーナリーを有効化してはいけません。
東京エリアフォトシーナリーの無効化
デフォルトで付属している東京のフォトシーナリーを無効化してください。
オプションビットマップファイルについて
説明中にビットマップファイルを入れ替えるオプションがありますが,無視してかまいません。
シーナリーライブラリーの順序
“Static Objects Library”が,「レトロ羽田シーナリー」よりも下位に位置するようにしてください。
Worldデータの追加
“haneda_retro”フォルダーの中にある”World”フォルダーの中にある”RJTT_Retro_ALT.bgl”ファイルをScenery\World\Sceneryにコピーします。
これにより空港が正しい高度に設定され,AI航空機が誤った高度で表示されなくなります。
FS2004での「レトロ羽田シーナリー」の表示
1962年から順番にご紹介します。
レトロなプロップライナー(プロペラ機のエアライナー)であるDC-7で飛んでみることにしました。
やはり,レトロな風景になじみますね。
この画面には,”Haneda_readme.txt”に紹介されていたAI機を導入済みであることをあらかじめご了解ください。
AI機の導入は,結構手間がかかるので後ほど別の記事で説明いたします。
1962年
滑走路は33一本です。
1965年
オリンピックの次の年で,ジェット機を乗り入れる航空会社も増えました。
滑走路が2本に増えています。
延長工事中の滑走路には工事車両が見えます。
1972年
機材はほとんどジェット機になりました。
プロペラ機ではアエロフロートのTu-114が見えます。
ノースウエストのB747やモヒカン塗装の全日空機も見えます。
まとめ
この「レトロ羽田シーナリー」で,クラシックエアライナーを眺めていて,これらのデータを紹介している”calclassic.com”が私のお気に入りになってしまいました。
いまでは,少しずつデータをダウンロードしてはインストールし,レトロワールドを作っているところです。
複数環境のFS2004を手に入れたことでまたひとつ大きな楽しみを手に入れることができました。
Happy flight!
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